【英文法 第7章】不定詞と動名詞の基本差|to do と doing のイメージを整理する

目次

導入

不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せるため、混同しやすい単元です。

しかし、to do と doing は同じではありません。使う動詞が違うだけでなく、未来志向か、経験・一般論かという意味の差が出ることがあります。

この記事では、大学受験で使える範囲に絞って、to do と doing の基本イメージを整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 動名詞をどう見るか
  2. 基本用法(to do と doing の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

不定詞は、これからすること、目的、方向性と結びつきやすい形です。

動名詞は、すでにしていること、実際の経験、一般的な行為と結びつきやすい形です。ただし、すべてをこのイメージだけで決めず、動詞ごとの相性も必ず確認します。

中心イメージ 注意
to do これから・目的・方向 I decided to study. decide は to do
doing 実際の行為・経験・一般論 I enjoyed studying. enjoy は doing
両方可 意味が近い場合もある start to rain / start raining 動詞による
意味が変わる 時点や意図が変わる remember to do / remember doing 頻出

基本用法(to do と doing の概要)

to do はこれからの行為と相性がよい

want, hope, decide, plan, promise, agree などは、これからすることに向かう意味を持つため、不定詞を取りやすい動詞です。

I decided to study abroad. では、study abroad は決めた時点ではまだ実行されていない行為です。

I hope to see you again.
これから会うことを望んでいる。
She promised to help me.
これから助けると約束した。

doing は経験や実際の行為と相性がよい

enjoy, finish, avoid, admit, deny などは、実際にすること、したこと、避ける行為を目的語に取るため、動名詞と相性がよいです。

I enjoyed talking with her. では、talking with her は実際に行った行為として扱われています。

I enjoyed talking with her.
話したことを楽しんだ。
He admitted telling a lie.
嘘をついたことを認めた。

同じ日本語訳でも形は動詞で決まる

「〜すること」と訳せるからといって、to do と doing を自由に入れ替えられるわけではありません。

I want to read this book. は自然ですが I want reading this book. は普通ではありません。I enjoy reading this book. は自然ですが I enjoy to read this book. は誤りです。

I want to read this book.
want は to do。
I enjoy reading this book.
enjoy は doing。

応用例と判別のコツ

動詞の意味と目的語の時間関係を見る

to do / doing の違いは、動詞の意味と目的語の時間関係を見ると理解しやすくなります。

decide to do では、決めた後に do が来ます。finish doing では、doing していた行為が終わります。avoid doing では、起こりうる行為を避けます。

She decided to leave early.
決めた後に出発する。
She finished packing her bag.
荷造りしていた行為を終えた。

主語で使う場合のニュアンス

主語になる場合、動名詞は一般論や経験として自然に使われることが多く、不定詞はやや形式的・目的志向に響くことがあります。

Learning English is useful. は一般的な行為として自然です。To learn English is useful. も文法的には正しいですが、現代英語では It is useful to learn English. の方が自然な場合が多いです。

Learning English takes time.
一般論として自然。
It is important to learn English.
仮主語 it を使うと自然。

イメージだけで決めない

to do は未来、doing は過去とだけ覚えると危険です。like doing / like to do のように両方使える動詞もあり、begin to do / begin doing のように意味差が小さい場合もあります。

最終的には、動詞ごとの型と意味差をセットで覚える必要があります。

It started raining.
雨が降り始めた。
It started to rain.
雨が降り始めた。意味差は小さい。

大学受験で問われる重要ポイント

  • to do はこれから・目的・方向性と結びつきやすい
  • doing は実際の行為・経験・一般論と結びつきやすい
  • want / hope / decide / promise は to do
  • enjoy / finish / avoid / admit / deny は doing
  • 日本語訳だけで to do / doing を決めない
  • 主語では動名詞が一般論として自然なことが多い

よくある間違い

間違い 1

誤りI decided studying abroad.
正しくはI decided to study abroad.
理由decide はこれからすることに向かうので to do を取ります。

間違い 2

誤りI finished to write the report.
正しくはI finished writing the report.
理由finish は動名詞を目的語に取ります。

間違い 3

誤りTo learning English is useful.
正しくはLearning English is useful.
理由主語として使うなら動名詞、または To learn English にします。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、doing の働き、直前の動詞、前置詞、意味上の主語を自分で一度確認してみてください。

Q1. decide の後ろは to do?doing?
to do です。
Q2. enjoy の後ろは?
doing です。
Q3. to do と doing は訳が同じなら自由に入れ替えられる?
いいえ。動詞との相性と意味差があります。
迷ったら:doing が名詞として働いているか、前置詞の後ろか、直前の動詞が doing を取るか、不定詞と意味が変わる動詞かを順に確認します。

まとめ

不定詞と動名詞は、どちらも名詞的に働きますが、to do はこれからの方向、doing は実際の行為・経験・一般論と結びつきやすい形です。

ただし、イメージだけで決めず、後ろにどちらを取る動詞かを必ず確認しましょう。


この章の進行

次は、動名詞の中でも 両方を取る動詞 を整理します。


ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

目次