導入
受動態の書き換え問題では、公式を知っているだけでは足りません。
どれを主語にするのか、時制をどこで保つのか、代名詞をどう変えるのかを順番に処理する必要があります。
この記事では、能動態から受動態、受動態から能動態へ戻す手順を、大学受験で使える形で整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 受動態をどう見るか
- 基本用法(能動態と受動態の書き換えの概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
書き換えの中心は、能動態の目的語を受動態の主語にし、動詞を be + p.p. に変えることです。
そのとき、元の主語は必要なら by 句に入り、時制は be 動詞に移ります。
| 手順 | 見る場所 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 能動態の目的語を探す | Tom opened the door. の the door |
| 2 | 目的語を主語にする | The door … |
| 3 | 動詞を be + p.p. にする | The door was opened … |
| 4 | 元の主語を by 句にする | by Tom |
| 5 | 代名詞の格を直す | he -> by him / they -> by them |
基本用法(能動態と受動態の書き換えの概要)
目的語を主語に移す
まず、能動態の目的語を見つけます。目的語が長い名詞句でも、まとまりごと主語に移します。
The teacher praised the students. では the students が目的語なので、The students were praised by the teacher. になります。
時制は be 動詞で保つ
能動態が過去形なら、受動態の be 動詞も過去形にします。現在形なら is / are、過去形なら was / were です。
opened は過去形なので was opened、opens は現在形なので is opened になります。
応用例と判別のコツ
代名詞の格を変える
by の後ろに来る代名詞は目的格になります。he は him、she は her、they は them、we は us です。
He helped me. を受動態にすると I was helped by him. です。by he にはしません。
否定文・疑問文でも be を中心にする
受動態の否定文では be 動詞の後ろに not を置きます。疑問文では be 動詞を主語の前に出します。
They did not use the room. は The room was not used.、Did they use the room? は Was the room used? になります。
受動態から能動態へ戻す
受動態を能動態に戻すときは、by 句の名詞を主語にし、受動態の主語を目的語に戻します。
by 句がない場合は、文脈に合わせて someone, people, they などを補うことがあります。
大学受験で問われる重要ポイント
- 能動態の目的語を受動態の主語にする
- 動詞は be + 過去分詞にする
- 元の時制は be 動詞に反映する
- by の後ろの代名詞は目的格にする
- 否定文・疑問文では be 動詞を中心に処理する
- by 句がない受動態は能動態に戻すとき主語を補うことがある
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、主語・動詞・時制・文型を自分で一度確認してみてください。
Q1. 能動態から受動態にするとき最初に探すものは?
Q2. by she は正しい?
Q3. They built the bridge. の受動態は?
まとめ
受動態の書き換えは、目的語を主語にし、動詞を be + p.p. にする手順です。
時制、代名詞の格、否定文・疑問文の語順を崩さないことが、入試問題での得点につながります。
この章の進行
- ← 前の記事:受動態の全体像
- 英文法カテゴリに戻る
- 次の記事:by 句と行為者の省略 →
次は、受動態の中でも by 句と行為者の省略 を整理します。