導入
第 2 文型は、英語の 5 文型の中でも特に重要な文型です。
形は、
S + V + C
です。
S は主語、V は動詞、C は補語です。
第 2 文型の中心は、C が主語 S を説明する ということです。
たとえば、次の文を見てください。
この文では、kind が She の性質を説明しています。
つまり、She = kind という関係があります。
このように、第 2 文型では基本的に S = C の関係が成り立ちます。
第 2 文型を理解すると、次のような文を正しく読めるようになります。
これらの文では、動詞の後ろの語が主語を説明しています。
この記事では、第 2 文型 SVC を、次の流れで整理します。
- 単元の中心イメージ — S = C の本質
- 基本用法(第 2 文型の概要) — 形・代表動詞・補語の品詞
- 応用例と判別のコツ — 動詞ファミリーごとの使い方
- 大学受験で問われる重要ポイント — 入試で狙われる判別ルール
- よくある間違い — 受験生がやりがちなミス
前の記事 第 1 文型 SV と組み合わせると、文型判断の基本がつながります。
単元の中心イメージ
第 2 文型の中心イメージは、
- S は C である
- S は C の状態である
- S が C に見える・感じられる・変化する
です。
形は S + V + C。
C は Complement、つまり 補語 です。補語とは、主語や目的語の説明を補う語です。第 2 文型では、補語 C が主語 S を説明します。
この文では、He = a teacher です。a teacher は、主語 He がどのような人物なのかを説明しています。したがって、a teacher は補語 C です。
この文では、She = famous です。famous は、主語 She の状態を説明しています。したがって、famous も補語 C です。
ここで大切なのは、第 2 文型の S = C は、数学の完全なイコールというより「主語を説明する関係」 だということです。
この文では、He = tired と考えます。つまり、「彼が疲れている状態に見える」という意味です。
このように、第 2 文型では、動詞の後ろにある語が 「主語の説明」になっているか を確認することが重要です。
基本用法(第 2 文型の概要)
第 2 文型の基本形は、S + V + C です。
She が S、is が V、happy が C です。happy は She の状態を説明しています。She = happy という関係があります。
He が S、became が V、a doctor が C です。He = a doctor という関係があります。
補語 C には名詞か形容詞が入る
第 2 文型の C には、主に 名詞 または 形容詞 が入ります。
| 補語の品詞 | 説明する内容 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞 | 主語の身分・職業・正体 | He is a teacher. / She became a doctor. |
| 形容詞 | 主語の性質・状態・様子 | She is kind. / He looks tired. |
副詞は補語にならない という点が、受験で頻出のポイントです(後の「よくある間違い」で詳しく扱います)。
第 2 文型で使われる動詞は 3 グループ
第 2 文型で使われる動詞は、意味で 3 つのグループ に分けると整理できます。
| 系統 | 代表動詞 | 意味のイメージ |
|---|---|---|
| 状態系(〜である・〜に見える) | be / look / seem / appear / sound / feel / taste / smell | ある状態である・そう感じられる |
| 変化系(〜になる) | become / get / turn / grow / fall / go / come | ある状態へ変化する |
| 維持系(〜のままである) | keep / remain / stay | ある状態が続く |
代表動詞は、すべて「主語 = 補語」の関係を作ります。
応用例セクションでは、このグループごとに動詞を見ていきます。
応用例と判別のコツ
ここからは、第 2 文型を実際の英文で見抜くときに、つまずきやすい点を整理していきます。
be 動詞の第 2 文型(状態系の基本)
第 2 文型で最も基本的なのは、be 動詞を使う形です。
She が S、is が V、a nurse が C です。She = a nurse という関係があります。a nurse は主語 She の職業を説明しています。
This question = difficult という関係があります。difficult は This question の性質を説明しています。
be 動詞は「〜である」「〜の状態である」という意味で、主語と補語をつなぐ働きをします。そのため、第 2 文型では非常によく使われます。
become / get:状態の変化を表す
become や get は、「〜になる」という変化を表します。
He = a teacher。a teacher は補語 C です。
She = famous。famous は補語 C です。
become は 最も基本的な変化動詞 で、ほぼあらゆる「〜になる」に使えます。
一方、get は日常的で、状態の変化を表すときによく使われます。
It = dark。dark は補語 C です。
He = angry。get angry は「怒った状態になる」という意味です。
become は「〜になる」の標準形、get は口語的で日常の変化 と覚えるとわかりやすいです。
look / seem / appear:見た目・印象を表す
look, seem, appear は、「〜に見える」「〜のように思われる」という意味で第 2 文型を作ります。
You = tired。tired は You の状態を説明しています。
She = happy。
He = calm。
| 動詞 | ニュアンス |
|---|---|
| look | 見た目から判断して「〜に見える」 |
| seem | 状況から考えて「〜のように思われる」 |
| appear | seem と似ているが、やや硬めの表現 |
大学受験では、look + 形容詞 / seem + 形容詞 / appear + 形容詞 の形をしっかり押さえましょう。
sound / smell / taste / feel:感覚を表す
第 2 文型では、感覚を表す動詞もよく使われます。
| 動詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| sound | 〜に聞こえる | Your idea sounds interesting. |
| smell | 〜のにおいがする | This flower smells sweet. |
| taste | 〜の味がする | This soup tastes good. |
| feel | 〜に感じる | I feel nervous. |
これらの動詞の後ろには、基本的に 形容詞 が来ます。
ここで副詞を使わないように注意しましょう。
× This soup tastes well.
〇 This soup tastes good.
taste が「〜の味がする」という意味で使われるとき、後ろには補語として形容詞を置きます。well は副詞なので、この文では不自然です。
remain / stay / keep:状態の継続を表す
remain / stay / keep は、「〜のままである」という意味で第 2 文型を作ります(維持系)。
He = silent。
stay calm は「落ち着いた状態でいる」という意味です。
The door = open。
She = silent。keep + 形容詞 は「〜の状態を保つ」という意味です。
| 動詞 | ニュアンス |
|---|---|
| remain | やや硬めで、文章中でもよく使われる |
| stay | 日常的で、「その状態を保つ」 |
| keep | 意志的に「その状態を保ち続ける」 |
turn / go / come / grow / fall:変化を表す第 2 文型
turn, go, come, grow, fall も、特定の表現で「〜になる」という意味を表します(変化系)。
| 動詞 | 例 | 訳 |
|---|---|---|
| turn | The leaves turned red. | 葉が赤くなった |
| turn | His face turned pale. | 彼の顔は青ざめた |
| go | The milk went bad. | その牛乳は悪くなった |
| go | He went blind. | 彼は失明した |
| come | His dream came true. | 彼の夢は実現した |
| grow | He grew tired of the job. | 彼はその仕事に飽きた |
| fall | He fell asleep. | 彼は眠りに落ちた |
- turn:色や状態の変化(turn red / turn pale)
- go:望ましくない変化(go bad / go blind / go wrong)
- come:望ましい・自然な変化(come true / come alive)
- grow:徐々の変化(grow tired / grow old)
- fall:状態に「落ち込む」変化(fall asleep / fall ill / fall silent)
turn, go, come などは、すべての形容詞と自由に組み合わせられるわけではありません。受験では、よく出る表現をセットで覚えることが大切です。
補語 C が名詞になる場合
第 2 文型の補語 C には、名詞が来ることがあります。名詞の補語は、主語の身分・職業・正体などを表します。
turn out to be は「〜だとわかる」という重要表現です。
名詞が動詞の後ろにあるからといって、必ず目的語になるわけではありません。S = C の関係があるなら、補語 です。
補語 C が形容詞になる場合
第 2 文型の補語 C には、形容詞もよく来ます。形容詞の補語は、主語の状態・性質・様子を表します。
第 2 文型では、形容詞を使うべきところで副詞を使わないように注意しましょう。
× She looks happily.
〇 She looks happy.
happy は She の状態を説明する補語です。happily は副詞なので、look が第 2 文型で使われる場合には不適切です。
ただし、次の文では happily が正しく使われます。
この文では、happily は smiled を修飾する副詞 M です。文型は 第 1 文型 SV です。
大学受験で問われる重要ポイント
ポイント 1:S = C の関係を確認する
第 2 文型を見分ける最大のポイントは、S = C の関係 です。
| 例文 | S と後ろの語の関係 | 文型 |
|---|---|---|
| He became a teacher. | He = a teacher | SVC |
| He met a teacher. | He ≠ a teacher(a teacher は対象) | SVO |
同じように動詞の後ろに名詞があっても、補語なのか目的語なのかは異なります。見分けるときは、主語と後ろの語がイコール関係になるか を確認しましょう。
ポイント 2:補語には形容詞を使う(副詞ではない)
第 2 文型では、主語の状態を説明する補語として、形容詞 を使います。副詞を使ってしまうミスがよくあります。
× He looks sadly.
〇 He looks sad.
sad は He の状態を説明しています。He = sad なので、sad は補語 C。sadly は副詞なので不適切です。
ただし、次の文では sadly が使えます。
この文では、sadly は spoke を修飾する副詞 M です。文型は第 1 文型 SV です。
| 形 | 文型 |
|---|---|
| look + 形容詞 | 第 2 文型 SVC |
| speak + 副詞 | 第 1 文型 SV |
補語なのか、副詞的な修飾語なのかを区別しましょう。
ポイント 3:look と look at を区別する
look は、第 2 文型でも第 1 文型でも使われます。
| 形 | 意味 | 文型 |
|---|---|---|
| look + 形容詞 | 〜に見える | SVC |
| look at + 名詞 | 〜を見る | SV + M |
× She looked the picture.
〇 She looked at the picture.
look は「見る」という意味では自動詞なので、対象を表すときは at が必要です。
ポイント 4:be 動詞の後ろが必ず C とは限らない
be 動詞の後ろに語句があると、すぐに第 2 文型だと思ってしまう人がいます。しかし、be 動詞の後ろが必ず補語 C になるわけではありません。
| 例文 | be 動詞の後ろ | 文型 |
|---|---|---|
| She is a student. | 名詞(S = C) | SVC |
| She is in the classroom. | 前置詞句(場所) | SV + M |
She = in the classroom ではありません。be 動詞は「存在する」という意味に近く、in the classroom は場所を表す修飾語 M です。
be 動詞の後ろが名詞や形容詞なら補語になりやすいが、前置詞句なら修飾語になることが多い と覚えましょう。
ポイント 5:seem to do / It seems that … の書き換え
seem は第 2 文型でよく使われる動詞です。3 つの形を押さえましょう。
| 形 | 例 |
|---|---|
| seem + C | He seems tired. |
| seem to do | He seems to be tired. |
| It seems that … | It seems that he is tired. |
大学受験では、特に次の書き換えがよく問われます。
He seems that … という形は使えません(「よくある間違い 7」で詳しく扱います)。
ポイント 6:第 2 文型と第 3 文型で意味が変わる動詞
同じ動詞でも、第 2 文型と第 3 文型で意味が変わることがあります。
| 動詞 | 第 2 文型(SVC) | 第 3 文型(SVO) |
|---|---|---|
| feel | I felt cold.(寒く感じる) | I felt the wall.(壁に触れる) |
| get | It got dark.(暗くなる) | I got a ticket.(チケットを手に入れる) |
| grow | He grew tired.(疲れていった) | He grew vegetables.(野菜を育てる) |
| prove | The plan proved successful.(成功と判明した) | The data proved his theory.(理論を証明した) |
文型によって意味が変わることに注意しましょう。判別の鍵は、後ろに来る語が主語を説明しているか、つまり S = C の関係があるか です。
※ look は、第 2 文型では後ろに形容詞を置きます。一方、「〜を見る」という対象を表すときは look at + 名詞(at が必要 = SV+M)になるため、この表からは外しています。詳細はポイント 3 を参照。
ポイント 7:補語 C になるのは名詞・形容詞が基本
第 2 文型の補語 C になるのは、基本的に 名詞か形容詞 です。副詞は補語にならない という点が、最も狙われるポイントです。
× He is carefully.
〇 He is careful.(彼は注意深いです)
careful は形容詞で、He の性質を説明。carefully は副詞で、動作の仕方を説明します。
この文では、carefully は drove を修飾する副詞 M です。補語ではありません。
よくある間違い
間違い 1:第 2 文型の補語を目的語だと思う
× He became a doctor. の a doctor を目的語 O と考える
〇 a doctor は補語 C(彼は医者になりました)
He = a doctor なので、a doctor は補語 C。一方、He visited a doctor. では He ≠ a doctor なので、a doctor は目的語 O(SVO)。
間違い 2:補語に副詞を使ってしまう
× She looks beautifully.
〇 She looks beautiful.(彼女は美しく見えます)
beautiful は She の状態を説明する補語。beautifully は副詞なので不適切。
ただし、She sings beautifully.(彼女は美しく歌います)なら beautifully で OK(第 1 文型 SV)。
間違い 3:taste / smell / sound の後ろに副詞を置く
| × 誤り | 〇 正しい | 意味 |
|---|---|---|
| This cake tastes well. | This cake tastes good. | このケーキはおいしいです |
| The flower smells sweetly. | The flower smells sweet. | その花は甘いにおいがします |
| Your plan sounds nicely. | Your plan sounds nice. | あなたの計画はよさそうに聞こえます |
これらの動詞が「〜の味/におい/聞こえ方がする」という意味のときは、第 2 文型 なので形容詞を使います。
間違い 4:look と look at を混同する
× He looked the sky.
〇 He looked at the sky.(彼は空を見ました)
「見る」という意味の look は自動詞。対象を表すときは at が必要です。
一方、第 2 文型では look の後ろに形容詞を置きます。
- look + 形容詞 = 〜に見える
- look at + 名詞 = 〜を見る
間違い 5:be 動詞の後ろの前置詞句を補語と考える
× My bag is on the desk. の on the desk を補語 C と考える
〇 on the desk は修飾語 M(私のかばんは机の上にあります)
My bag = on the desk ではありません。be 動詞は「存在する」という意味に近く、on the desk は場所を表す修飾語です。
一方で、My bag is new. なら My bag = new なので、new は補語 C。
間違い 6:get の意味をすべて「手に入れる」と考える
× It got dark. を「それは暗闇を手に入れた」と考える
〇 It got dark.(暗くなりました)
get は 文型によって意味が変わります。
| 文型 | 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| SVC | get + 形容詞 | 〜になる | It got cold. |
| SVO | get + 名詞 | 〜を手に入れる | I got a ticket. |
間違い 7:seem の書き換えを間違える
× He seems that he is tired.
〇 He seems tired.
〇 He seems to be tired.
〇 It seems that he is tired.(彼は疲れているようです)
seem は、seem + C / seem to do / It seems that … の 3 つの形で使います。He seems that … という形にはしません。
この書き換えは大学受験でよく出ます。
理解を固める確認問題
第2文型の核心は S = C です。C は主語の状態・性質・身分を説明します。
Q1. good は何の役割ですか?
Q2. in the kitchen は C ですか?
Q3. a doctor の役割はどう変わりますか?
まとめ
第 2 文型は、S + V + C の形。C は補語で、主語 S を説明します。基本的に S = C の関係があります。
| 例文 | S = C の関係 |
|---|---|
| She is kind. | She = kind |
| He became a doctor. | He = a doctor |
| You look tired. | You = tired |
第 2 文型動詞 3 グループ
| 系統 | 代表動詞 |
|---|---|
| 状態系 | be / look / seem / appear / sound / feel / taste / smell |
| 変化系 | become / get / turn / grow / fall / go / come |
| 維持系 | keep / remain / stay |
大学受験で重要なポイント
- S = C の関係 を確認する
- 補語には 名詞か形容詞 が入る(副詞は補語にならない)
- look + 形容詞(SVC)と look at + 名詞(SV+M)を区別する
- be 動詞の後ろが 前置詞句なら修飾語 M(補語ではない)
- seem to do ⇔ It seems that … の書き換えを押さえる
- get + 形容詞 は「〜になる」、get + 名詞 は「〜を手に入れる」(文型で意味が変わる)
第 2 文型は、単に「SVC」と暗記するだけでは不十分です。
大切なのは、動詞の後ろの語が 主語を説明しているかどうか を見ることです。S = C の関係を意識すれば、第 2 文型と第 3 文型の違いも見分けやすくなります。
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次は、第 3 文型 SVO で 他動詞と目的語 を整理します。
