導入
否定語句や制限を表す語句が文頭に出ると、後ろで倒置が起こることがあります。
Never have I seen such a view. / Hardly had I arrived when it began to rain. / Not only did he apologize, but he also explained the reason. などが代表です。
この記事では、否定語句の倒置、Hardly / Scarcely / No sooner、Not only、Only then / Only when の語順を整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 特殊構文をどう普通の形に戻すか
- 基本用法(否定語句の倒置の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 語順・省略・否定範囲に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
否定語句の倒置の中心は、否定・制限の意味を持つ語句が文頭に出ると、後ろが疑問文に近い語順になることです。
I have never seen such a view. を Never have I seen such a view. とすると、Never が文頭に出て、have I seen の語順になります。
一般動詞の文では do / does / did を使います。I realized it only then. は Only then did I realize it. になります。
| 文頭の語句 | 倒置の形 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| Never | Never + 助動詞 + 主語 + 動詞 | Never have I seen it. | 一度も〜ない |
| Rarely / Seldom | Rarely + 助動詞 + 主語 + 動詞 | Rarely does he complain. | めったに〜ない |
| Hardly / Scarcely | Hardly had S p.p. when … | Hardly had I arrived when … | 〜するとすぐに |
| No sooner | No sooner had S p.p. than … | No sooner had I arrived than … | 〜するとすぐに |
| Not only | Not only + 倒置, but also … | Not only did he come, but … | 〜だけでなく |
| Only then / Only when | Only + 副詞句・節 + 倒置 | Only then did I understand. | その時初めて |
基本用法(否定語句の倒置の概要)
Never / Rarely / Seldom
Never, Rarely, Seldom などの否定的な副詞が文頭に出ると、部分倒置が起こります。
Never I have seen … ではなく Never have I seen … です。一般動詞なら Rarely does he complain. のように do / does / did を使います。
Hardly / Scarcely / No sooner
Hardly had S p.p. when …、No sooner had S p.p. than … は「〜するとすぐに…」を表します。
過去のある出来事の直後に別の出来事が起きたことを表すため、前半に過去完了がよく使われます。
Not only の倒置
Not only が節を導いて文頭に出ると、後ろが倒置になります。
Not only did she pass the exam, but she also got the highest score. のように、did she pass の語順です。ただし、Not only Tom but also Ken came. のように主語を並べているだけなら倒置しません。
応用例と判別のコツ
Only + 副詞句・副詞節
Only then, Only later, Only in this way, Only when … などが文頭に出ると、主節で倒置が起こります。
Only when I got home did I notice my mistake. では、Only when 節の中では倒置せず、主節 did I notice が倒置します。
否定語句が文頭に出ないなら倒置しない
否定語句が文中にあるだけなら、普通は倒置しません。
I have never seen such a view. は普通語順です。Never が文頭に出るから Never have I seen … になります。
準否定語も倒置を起こす
little, few, hardly, scarcely など、完全な not ではなくても否定に近い意味を持つ語を準否定語と呼ぶことがあります。
Little did I know … は「私は少しも知らなかった」です。little が文頭に出て did I know の倒置になります。
大学受験で問われる重要ポイント
- 否定語句が文頭に出ると部分倒置が起こりやすい
- 部分倒置は助動詞 + 主語 + 動詞
- 一般動詞では do / does / did を使う
- Never / Rarely / Seldom / Little の倒置を押さえる
- Hardly had S p.p. when … を覚える
- No sooner had S p.p. than … を覚える
- Not only が節を導いて文頭に出ると倒置
- Only when … では主節が倒置する
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、普通の語順に戻す、挿入を外す、省略を補う、という手順を自分で一度試してみてください。
Q1. Never が文頭に出ると語順は?
Q2. Hardly had S p.p. の後ろは when と than のどちら?
Q3. No sooner had S p.p. の後ろは?
Q4. Only when 節で倒置するのは従属節?主節?
まとめ
否定語句の倒置は、否定・制限を表す語句が文頭に出たときに起こる部分倒置です。
Never, Rarely, Hardly, No sooner, Not only, Only when の型を、語順と接続詞までセットで覚えましょう。
この章の進行
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