導入
不定詞は to do だけではありません。to have done, to be doing, to be done, to have been done のように形を変えます。
これらは、不定詞の動作が主節と同時なのか、前なのか、進行中なのか、受け身なのかを表します。
この記事では、主節との時間関係を軸に、不定詞の完了形・進行形・受動態を整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 不定詞をどう見るか
- 基本用法(不定詞の発展形の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
不定詞の時は、主節の動詞を基準にして考えます。
to do は主節と同時または未来方向、to have done は主節より前、to be doing は進行中、to be done は受動の意味を表します。
| 形 | 意味 | 例 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| to do | 同時・未来方向 | He seems to know it. | 知っているようだ |
| to have done | 主節より前 | He seems to have known it. | 知っていたようだ |
| to be doing | 進行中 | He seems to be sleeping. | 寝ているようだ |
| to be done | 受動 | I want to be praised. | ほめられたい |
| to have been done | 完了 + 受動 | The work seems to have been finished. | 終えられたようだ |
基本用法(不定詞の発展形の概要)
to have done は主節より前
完了不定詞 to have done は、不定詞の動作が主節の時点より前であることを表します。
He seems to have been sick yesterday. では、seems は現在ですが、病気だったのは yesterday なので to have been を使います。
to be doing は進行中
to be doing は、不定詞の動作が進行中であることを表します。
She seems to be studying now. は、今勉強しているようだという意味です。
to be done は受動態
不定詞の中で、主語が動作を受ける側なら to be done を使います。
I want to praise. と I want to be praised. では意味が違います。後者は「ほめられたい」です。
応用例と判別のコツ
to have been done は完了 + 受動
to have been done は、不定詞の動作が主節より前に行われ、しかも主語が動作を受ける側であることを表します。
The building is said to have been built in 1900. は、建てられたのが「言われている」時点より前なので to have been built になります。
seem / appear / be said と相性がよい
不定詞の発展形は、seem, appear, be said, be believed, be thought などとよく結びつきます。
He is said to be honest. は同時、He is said to have been honest. は過去の状態を表します。
主節の時制ではなく時間関係を見る
to have done は、単に過去形を表す形ではありません。主節の時点より前かどうかを示す形です。
He seemed to have known the answer. では、seemed という過去の時点よりさらに前に知っていたことを表します。
大学受験で問われる重要ポイント
- to do は主節と同時または未来方向
- to have done は主節より前
- to be doing は進行中
- to be done は受動態
- to have been done は完了 + 受動
- seem / appear / be said / be believed とよく結びつく
- 主節の時制ではなく、主節との時間関係を見る
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、to の後ろ、文中での働き、意味上の主語、主節との時間関係を自分で一度確認してみてください。
Q1. to have done は何を表す?
Q2. to be done は何の形?
Q3. He seems to be sleeping. は何を表す?
Q4. to have been done は何が組み合わさった形?
まとめ
不定詞の発展形は、主節との時間関係と、能動・受動の関係を表します。
to have done を「過去」とだけ覚えず、主節より前という相対的な時間で判断することが重要です。
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