【英文法 第14章】省略構文の基本|共通部分・接続詞節・比較での省略を整理する

目次

導入

省略構文は、文脈から明らかな語を省いて、文を簡潔にする構文です。

If possible, …、When young, …、I like tea, and she coffee.、than expected など、読解で頻繁に出てきます。

この記事では、接続詞節での省略、共通部分の省略、比較での省略、会話での省略を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 特殊構文をどう普通の形に戻すか
  2. 基本用法(省略構文の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 語順・省略・否定範囲に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

省略構文の中心は、省かれた語を前後から補うことです。

If possible は If it is possible、When young は When he was young のように補えます。省略されるのは、主語 + be 動詞、同じ動詞句、目的語、助動詞などです。

省略を見抜くには、文として足りない部分を探し、前後の文脈と同じ内容を補います。

省略の種類 省略後 補う形 意味
接続詞節 If possible If it is possible もし可能なら
接続詞節 When young When he was young 若いとき
共通動詞 I like tea, and she coffee. she likes coffee 彼女はコーヒーが好き
比較 than expected than it was expected 予想されたより
会話 Want some coffee? Do you want some coffee? コーヒーはいかが

基本用法(省略構文の概要)

接続詞 + 形容詞 / 分詞

when, while, if, though などの接続詞の後ろで、主語 + be 動詞が省略されることがあります。

If necessary, call me. は If it is necessary, call me. です。While reading, he took notes. は While he was reading, he took notes. と考えます。

If possible, please reply today.
If it is possible と補えます。
When young, she lived in London.
When she was young と補えます。
Though tired, he kept working.
Though he was tired と補えます。

共通部分の省略

前後で同じ語句が繰り返される場合、後ろで省略されることがあります。

I ordered fish, and my brother chicken. は my brother ordered chicken です。英語では繰り返しを避けるため、省略や代用がよく使われます。

Tom likes soccer, and Ken baseball.
Ken likes baseball と補えます。
Some students chose history; others geography.
others chose geography と補えます。

比較での省略

比較では、前に出た内容と同じ部分が省略されることが多いです。

This problem is easier than I expected. は than I expected it to be のように補えます。than expected は than it was expected と考えられます。

The test was more difficult than expected.
than it was expected と補えます。
She is taller than her sister.
than her sister is tall と補えます。

応用例と判別のコツ

省略できる条件

接続詞節で主語 + be 動詞を省略するには、主節の主語と従属節の主語が同じ、または it is など一般的に補える形であることが多いです。

When young, I lived in Kyoto. は I was young と補えます。主語が一致しない省略は誤解を生みます。

While walking in the park, I met an old friend.
歩いていたのは I。
While walking in the park, an old friend called me.
歩いていたのが an old friend に見えて不自然になりやすい。

if any / if ever

if any は「もしあるとしても」、if ever は「もしあるとしても・めったに〜ない」を表す挿入的な省略表現です。

There are few, if any, mistakes. は「誤りは、あるとしてもほとんどない」です。

There is little, if any, difference between them.
違いはあるとしてもほとんどない。
He rarely, if ever, goes out at night.
夜に外出することは、あるとしてもめったにない。

会話の省略

会話では、主語や助動詞が省略されることがあります。

Want some coffee? は Do you want some coffee?、Coming? は Are you coming? の省略です。くだけた表現なので、フォーマルな英作文では完全な形を使うのが安全です。

Sounds good.
It sounds good. の省略。
Need help?
Do you need help? の省略。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 省略構文は前後から補って読む
  • If possible は If it is possible
  • When young は When S was young
  • 接続詞節では主語 + be 動詞が省略されることがある
  • 共通部分は後ろで省略されることがある
  • 比較では前と同じ部分が省略されやすい
  • if any / if ever は挿入的な省略表現
  • 省略の主語が主節とずれていないか確認する

よくある間違い

間違い 1

誤りWhen young, Kyoto was my home.
正しくはWhen I was young, Kyoto was my home.
理由When young の主語が Kyoto に見えてしまうため、主語を明示します。

間違い 2

誤りIf it necessary, call me.
正しくはIf necessary, call me. / If it is necessary, call me.
理由省略しないなら is が必要です。

間違い 3

誤りI like tea, and she likes.
正しくはI like tea, and she does too. / I like tea, and she likes coffee.
理由何を省略・代用しているかを明確にします。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、普通の語順に戻す、挿入を外す、省略を補う、という手順を自分で一度試してみてください。

Q1. If possible は何を補える?
If it is possible です。
Q2. When young のような省略でよく省かれるものは?
主語 + be 動詞です。
Q3. than expected はどう補える?
than it was expected などと補えます。
Q4. if any の意味は?
もしあるとしても、です。
迷ったら:倒置は普通語順へ、強調構文は It is / was と that を外す、省略は補う、挿入は外す、同格は前の名詞の内容説明として読む。この順で処理します。

まとめ

省略構文は、文脈から明らかな語を省く構文です。

接続詞節、共通部分、比較、if any / if ever などを、何が省かれているかを補いながら読みましょう。


この章の進行

次は、特殊構文の中でも 代用表現 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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