導入
the は、名詞が特定できることを示す冠詞です。
前に出た名詞、状況から分かる名詞、唯一のもの、最上級、序数、楽器、the + 形容詞など、使われる場面は多くあります。
この記事では、the の中心イメージと、大学受験で頻出の the の用法を整理します。
- 前に出た名詞を受ける
- 状況から特定できるもの
- 唯一のもの・1つに決まるもの
- 最上級・序数・same
基本
the の中心は、話し手と聞き手が「どれのことか分かる」ことです。
I saw a dog. The dog was small. の the dog は、直前に出た犬なので特定できます。
Please open the window. の the window は、状況からどの窓か分かります。
the を「その」と訳すだけでは足りません。前に出たから特定、場面から特定、世界に1つだから特定、範囲の中で一番だから特定、という考え方で見ます。
| 用法 | 例 | 考え方 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 前に出た名詞 | a cat – the cat | 2回目で特定 | 初出の a との流れを見る |
| 状況で特定 | Close the door. | 場面から分かる | 必ず前に出る必要はない |
| 唯一のもの | the sun / the moon | 1つに決まる | 文脈で唯一なら the |
| 最上級・序数 | the tallest / the first | 範囲内で特定 | the が必要なことが多い |
| the + 形容詞 | the rich | 〜な人々 | 複数扱い |
| 楽器 | play the piano | 楽器名 | スポーツは無冠詞が多い |
前に出た名詞を受ける
初めて出る単数可算名詞には a / an を使い、2回目以降は the で受けるのが基本です。
I found a wallet. The wallet was empty. では、2文目の the wallet は1文目の a wallet を指しています。
状況から特定できるもの
前に出ていなくても、状況からどれか分かる名詞には the を使います。
教室で Open the door. と言えば、どのドアか場面で分かります。家族で the kitchen と言えば、その家の台所だと分かります。
唯一のもの・1つに決まるもの
the sun, the moon, the earth, the sky のように、世界に1つと考えられるものには the を使います。
ただし earth は地球という固有名詞的に Earth と使うこともあります。入試では the sun / the moon を基本として押さえます。
判別のコツ
最上級・序数・same
最上級や序数は、範囲の中で1つに特定されるため the を伴うことが多いです。
the tallest student, the first day, the same idea のように使います。
副詞の最上級では the が省略されることもありますが、形容詞の最上級では the を意識します。
the + 形容詞
the + 形容詞で「〜な人々」を表すことがあります。
the rich は「裕福な人々」、the poor は「貧しい人々」、the young は「若者たち」です。普通は複数扱いになります。
地理名と the
川・海・海洋・山脈・砂漠・複数形の国名などには the がつくことが多いです。
the Pacific Ocean, the Nile, the Alps, the Sahara, the United States などです。
一方、単独の山や多くの国名・都市名は無冠詞が基本です。
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
まとめ
the は、聞き手がどれか特定できる名詞に使います。
前に出た名詞だけでなく、状況・唯一性・最上級・序数・地理名など、特定性が生まれる場面をまとめて理解しましょう。
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次は、名詞・代名詞・冠詞の中でも 無冠詞 を整理します。
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