否定を表す語を文頭に置くと、その後ろは疑問文の語順にひっくり返ります。「〜とは夢にも思わなかった」「一度も〜したことがない」を印象的に書ける、書き言葉の定番です。
基本の型は「否定の副詞が文頭 → 主語と(助)動詞が倒置」です。倒置を忘れた瞬間に減点される、機械的なルールです。
この記事のポイント
- 否定の副詞(never / little / hardly / seldom)が文頭 → 主節は倒置
- 一般動詞なら do / does / did + 主語 + 原形
- Little did I dream [know] that 〜=〜とは夢にも思わなかった
問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼がそんな嘘をつくとは、夢にも思わなかった。
まずは自分で書いてみてください。
解答例
Little did I dream that he would tell such a lie.
Little が文頭に出たので、did I dream と疑問文の語順になります。dream は did の後ろなので原形です。
解説
この問題のポイントは、否定の副詞 Little を文頭に置いたら、主節を倒置することです。little は「ほとんど〜ない」という否定語なので、倒置を引き起こします。
解答例の構造
- Little + did + S + 動詞の原形
- Little =「少しも〜ない」(否定の副詞)
- did I dream = 疑問文と同じ語順(倒置)
よくある間違い①:倒置を忘れる
× Little I dreamed that he would tell such a lie.
否定の副詞が文頭に出たら、主節は疑問文の語順になります。did を主語の前に出し、動詞は原形にします。
○ Little did I dream that he would tell such a lie.
よくある間違い②:完了形・助動詞のときも倒置を忘れる
× Never I have seen such a beautiful sunset.
倒置では助動詞(have・can など)を主語の前に出します。一般動詞のときだけ do / does / did を補います。
○ Never have I seen such a beautiful sunset.
倒置を引き起こす否定の副詞
| 文頭の語句 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| Never | 一度も〜ない | Never have I met such a kind person. |
| Little | 少しも〜ない(dream / know と) | Little did I know the truth. |
| Hardly … when [before] | 〜するやいなや | Hardly had I left when it began to rain. |
| Seldom [Rarely] | めったに〜ない | Seldom does he complain. |
| Not only … but also | 〜だけでなく | Not only did he apologize, but he also paid for it. |
否定の副詞が文頭 → 疑問文の語順。助動詞があればそれを前に、なければ do / does / did を補います。
練習問題
次の日本語を英語に直しなさい。
彼が病気だとは、少しも知らなかった。
解答例と解説を確認する
Little did I know that he was ill.
Little + did + I + know(原形)。that 節の中は時制を合わせて過去形にします。
別解:I had no idea that he was ill.
