【英文法 第11章】原因・目的・手段を表す前置詞|because of・for・with・by・from

目次

導入

前置詞は、場所や時だけでなく、原因・目的・手段・材料・理由も表します。

because of the rain, for his family, with a knife, by train, from overwork のように、前置詞によって関係が変わります。

この記事では、because of / due to / owing to、for、with / by / in、from / of などを整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 接続詞・前置詞をどう見るか
  2. 基本用法(原因・目的・手段の前置詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や後ろの形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

原因・目的・手段の前置詞の中心は、出来事とその背景の関係を表すことです。

because of the rain は原因、for his family は目的・利益、with a knife は道具、by train は手段、from overwork は原因の出どころを表します。

同じ日本語の「〜で」「〜のために」でも、英語では原因なのか目的なのか、道具なのか方法なのかで前置詞が変わります。

意味 前置詞・表現 注意
原因 because of / due to / owing to because of the rain 後ろは名詞句
好ましい原因 thanks to thanks to your help よい結果に使うことが多い
目的・利益 for for his family 誰のため・何のため
道具 with with a knife 具体的な道具
手段・方法 by by train / by using a tool 交通手段・方法
言語・材料 in / of / from in English / made of wood / made from grapes 関係を区別

基本用法(原因・目的・手段の前置詞の概要)

because of / due to / owing to

because of, due to, owing to は「〜のために」「〜が原因で」を表します。

どれも後ろには名詞句が来ます。because S V と because of 名詞句を区別します。

The game was canceled because of the rain.
雨のために試合は中止された。
The delay was due to heavy traffic.
遅れは交通渋滞のためだった。

for は目的・利益を表す

for は「〜のために」を表しますが、原因というより、目的・利益・対象を表すことが多いです。

I bought a present for my mother. では、母のためのプレゼントです。This book is for beginners. では、初心者向けという対象を表します。

He works hard for his family.
家族のために働いている。
This guide is for new students.
新入生向けです。

with と by

with は具体的な道具、by は交通手段や方法を表しやすいです。

cut with a knife はナイフという道具、go by train は電車という交通手段です。by + doing で「〜することによって」も表せます。

She cut the paper with scissors.
はさみという道具を使った。
We went there by bus.
バスで行った。
You can improve your English by reading every day.
毎日読むことによって上達できる。

応用例と判別のコツ

from と of の原因

from は原因の出どころを表すことがあります。

die from overwork は過労が原因で死ぬ、suffer from a disease は病気に苦しむです。of は感情や性質に近い原因で使われることがあります。

He was absent from school because of illness.
病気のため欠席。
She was shaking with fear.
恐怖で震えていた。
He died of cancer.
がんで亡くなった。

made of / made from / made with

材料を表す表現では made of, made from, made with を区別します。

made of は材料が見てわかる場合、made from は原料が変化して見えにくい場合、made with は料理などで材料の一部を表す場合に使われます。

This desk is made of wood.
木でできている。材料が見える。
Wine is made from grapes.
ぶどうから作られる。原料が変化している。
This soup is made with fresh vegetables.
新鮮な野菜を使って作られている。

in で方法・言語・状態を表す

in は場所だけでなく、言語・方法・状態を表すことがあります。

in English は英語で、in a loud voice は大きな声で、in trouble は困った状態で、という意味です。

Please write your answer in English.
英語で答えを書いてください。
He spoke in a low voice.
低い声で話した。
We are in trouble.
困っている状態です。

大学受験で問われる重要ポイント

  • because of / due to / owing to の後ろは名詞句
  • because S V と because of 名詞句を区別する
  • for は目的・利益・対象を表す
  • with は具体的な道具
  • by は交通手段・方法、by doing は「〜することによって」
  • from / of は原因を表すことがある
  • made of / made from / made with を区別する
  • in は言語・方法・状態を表すことがある

よくある間違い

間違い 1

誤りBecause of it rained, the game was canceled.
正しくはBecause it rained, the game was canceled. / Because of the rain, the game was canceled.
理由because of の後ろには節ではなく名詞句を置きます。

間違い 2

誤りShe cut the paper by scissors.
正しくはShe cut the paper with scissors.
理由具体的な道具には with を使います。

間違い 3

誤りThis desk is made from wood.
正しくはThis desk is made of wood.
理由材料が見てわかる場合は made of が自然です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、接続詞なら後ろの節、前置詞なら後ろの名詞句を自分で一度確認してみてください。

Q1. because of の後ろに来るものは?
名詞句です。
Q2. with と by の基本差は?
with は道具、by は交通手段・方法です。
Q3. by reading every day の by は何を表す?
方法・手段を表します。
Q4. made of と made from の違いは?
材料が見えるなら of、原料が変化して見えにくいなら from です。
迷ったら:接続詞は節を導くか、前置詞は名詞句を導くかを最初に見ます。そのうえで、文中で名詞・副詞・修飾語のどの働きをしているかを確認します。

まとめ

原因・目的・手段を表す前置詞は、日本語では同じ「〜で」「〜のために」に見えても、英語では関係ごとに使い分けます。

because of と because、for、with と by、made of / from / with は、形と意味をセットで押さえましょう。


この章の進行

次は、接続詞・前置詞の中でも 形容詞・動詞と前置詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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