【英文法 第11章】前置詞の全体像|前置詞句・目的語・文型との関係を整理する

目次

導入

前置詞は、名詞の前に置かれ、場所・時・方向・原因・手段・関係などを表す語です。

in the room, on the desk, at noon, by train, for his family のように、前置詞と後ろの名詞がまとまって前置詞句を作ります。

この記事では、前置詞の基本ルール、前置詞句の働き、前置詞の後ろに置けるもの、文型との関係を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 接続詞・前置詞をどう見るか
  2. 基本用法(前置詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や後ろの形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

前置詞の中心は、後ろの名詞を使って、別の語や文全体との関係を表すことです。

in Tokyo は「東京の中で」、on the table は「テーブルに接して」、for three years は「3年間」、with a knife は「ナイフを使って」のように、前置詞によって関係の種類が変わります。

前置詞は意味が広いため、日本語の訳語だけで覚えると崩れやすくなります。後ろに何を置くか、前置詞句が何を修飾しているかを確認します。

前置詞句 中心の意味 文中での働き
in the room 場所 動詞を修飾 He is studying in the room.
after dinner 文全体を修飾 After dinner, we talked.
with a pen 手段・道具 動詞を修飾 Write your name with a pen.
of the book 所属・関係 名詞を修飾 the cover of the book
for children 対象・目的 名詞や形容詞を補う a book for children

基本用法(前置詞の概要)

前置詞の後ろは名詞の働きをする語

前置詞の後ろには、名詞・代名詞・動名詞・名詞句などが来ます。

in Tokyo, with him, after finishing the work のように、後ろは名詞の働きをする必要があります。動詞の原形を直接置くことはできません。

She is good at speaking English.
at の後ろは動名詞 speaking。
I talked with him about the plan.
with him と about the plan が前置詞句です。

前置詞句は修飾語になりやすい

前置詞句は、場所・時・方法・理由などを表し、文の修飾語 M になることが多いです。

He studies in the library. では、文の中心は He studies です。in the library はどこで勉強するかを足しています。

They arrived at the station at seven.
場所と時を表す前置詞句が続いています。
She solved the problem with great care.
with great care が方法を表します。

名詞を後ろから説明することもある

前置詞句は名詞を後ろから説明することもあります。

the book on the desk は「机の上の本」、a letter from my friend は「友人からの手紙」です。名詞の直後にある前置詞句は、その名詞を修飾している可能性があります。

The man in the blue shirt is my teacher.
in the blue shirt が The man を説明。
I found a key under the table.
under the table は found を修飾する場所です。

応用例と判別のコツ

前置詞の後ろの名詞を文型上の O と混同しない

前置詞の後ろの名詞は、前置詞の目的語と呼ばれることがあります。しかし、5文型の目的語 O とは区別します。

She looked at the picture. では、the picture は at の後ろです。looked の直接目的語ではなく、at the picture という前置詞句を作っています。

He listened to the radio.
the radio は to の後ろ。listen は自動詞です。
We waited for the bus.
the bus は for の後ろ。wait は自動詞です。

前置詞は名詞・形容詞・動詞と結びつく

前置詞は、特定の名詞・形容詞・動詞とセットで使われることがあります。

interest in, good at, depend on, listen to のように、語と前置詞の組み合わせを覚える必要があります。日本語訳から前置詞を機械的に決めるのは危険です。

She is interested in history.
interested in の組み合わせ。
This decision depends on the weather.
depend on の組み合わせ。

前置詞が文末に残ることがある

疑問文や関係詞節では、前置詞が文末に残ることがあります。

Who are you talking to? では to が文末にあります。This is the house which he lives in. でも in が文末に残っています。前置詞の目的語が前に出ているためです。

What are you looking for?
for の目的語 what が前に出ています。
This is the chair I was sitting on.
on の目的語 the chair が前に出ています。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 前置詞の後ろには名詞・代名詞・動名詞などが来る
  • 前置詞の後ろに動詞の原形を直接置かない
  • 前置詞句は修飾語 M になりやすい
  • 前置詞句は名詞を後ろから説明することもある
  • 前置詞の後ろの名詞を文型上の O と混同しない
  • 形容詞・動詞と前置詞の組み合わせを覚える
  • 疑問文・関係詞節では前置詞が文末に残ることがある
  • 訳語より、前置詞が作る関係を確認する

よくある間違い

間違い 1

誤りShe is good at speak English.
正しくはShe is good at speaking English.
理由前置詞 at の後ろは動名詞にします。

間違い 2

誤りHe discussed about the problem.
正しくはHe discussed the problem.
理由discuss は他動詞なので about は不要です。

間違い 3

誤りThe picture was looked by many people.
正しくはThe picture was looked at by many people.
理由look at の受動態では前置詞 at を残します。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、接続詞なら後ろの節、前置詞なら後ろの名詞句を自分で一度確認してみてください。

Q1. 前置詞の後ろに置ける動詞の形は?
動名詞 doing です。原形は直接置けません。
Q2. in the room は文型上の O?
普通は修飾語 M と考えます。
Q3. look at の受動態で at は残る?
残ります。The picture was looked at. です。
Q4. 前置詞句が名詞の直後にあると何をすることがある?
その名詞を後ろから説明することがあります。
迷ったら:接続詞は節を導くか、前置詞は名詞句を導くかを最初に見ます。そのうえで、文中で名詞・副詞・修飾語のどの働きをしているかを確認します。

まとめ

前置詞は、後ろに名詞の働きをする語を取り、前置詞句を作ります。前置詞句は文の修飾語になったり、名詞を後ろから説明したりします。

前置詞の後ろの名詞を文型上の O と混同しないこと、前置詞の後ろに動詞の原形を置かないことが基本です。


この章の進行

次は、接続詞・前置詞の中でも 時を表す前置詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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