導入
ここまで第4章では、直接法と仮定法、仮定法過去、仮定法過去完了、混合仮定法、I wish / If only、as if / as though、if がない仮定法、倒置、仮定法現在を扱いました。
仮定法は、公式を一つずつ暗記するだけでは対応しきれません。if がない形、時間がずれる形、wish や as if のように構文の中に入る形があるからです。
この記事では、第4章の内容を、大学受験で実際に使える判断手順としてまとめます。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 仮定法をどう見るか
- 基本用法(仮定法判断の概要) — まず押さえる形と意味
- 仮定法判断の 7 ステップ — 実戦で使う判別手順
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
仮定法判断の中心は、現実との関係と時間です。
現実にありうる条件なら直接法。現実とは違う仮定なら仮定法。現在の事実と違うなら過去形、過去の事実と違うなら had p.p.、過去条件が現在結果につながるなら混合仮定法になります。
| 判断したい形 | 見る場所 | 基本形 |
|---|---|---|
| 現在の反実仮想 | if 節と主節 | If S 過去形, S would 原形 |
| 過去の反実仮想 | if 節と主節 | If S had p.p., S would have p.p. |
| 混合仮定法 | 時間を表す語句 | If S had p.p., S would 原形 |
| 願望・後悔 | wish / if only | I wish S 過去形 / had p.p. |
| 様子のたとえ | as if / as though | as if S 過去形 / had p.p. |
| if なし条件 | without / otherwise など | Without A, S would … |
| 倒置 | 文頭の Were / Had / Should | Were S … / Had S p.p. … |
基本用法(仮定法判断の概要)
手順1:現実にありうるかを判断する
最初に、条件が現実にありうる普通の条件なのか、現実とは違う仮定なのかを判断します。
If it rains tomorrow, we will stay home. は直接法です。If I were you, I would accept it. は現実と違うので仮定法です。
手順2:時間を決める
仮定法だと分かったら、次に時間を決めます。現在の事実と違うなら過去形、過去の事実と違うなら had p.p. です。
now, yesterday, last year, at that time などの語句を手がかりに、if 節と主節の時間を別々に確認します。
仮定法判断の 7 ステップ
手順3:if 節の形を見る
if 節が過去形なら仮定法過去、had p.p. なら仮定法過去完了です。
be 動詞では If I were you のように were が標準です。If S had p.p. は、過去完了と形が同じなので、主節の would have p.p. まで見ます。
手順4:主節の助動詞を見る
主節が would / could / might 原形なら現在・未来寄りの結果、would / could / might have p.p. なら過去の結果です。
would は結果、could は可能、might は弱い可能性を表します。意味に合わせて助動詞を選びます。
手順5:if がない条件を探す
without, but for, otherwise, or などは、if 節の代わりに条件を作ります。
if がなくても would / could / might が出てきたら、条件の代わりになる語句を探します。
手順6:wish / as if の中を確認する
I wish / If only は願望や後悔、as if / as though は実際とは違う様子を表します。
I wish / If only は現在への願望なら過去形、過去への後悔なら had p.p. です。as if / as though は主節と同時の様子なら過去形、主節より前の出来事なら had p.p. を使います。ただし as if は、実際にそう見える場合には直説法も使います。
手順7:倒置と should を見落とさない
文頭の Were / Had / Should は、if が省略された条件節の可能性があります。
また、suggest / demand / important などの that 節では、S (should) 原形という仮定法現在が使われます。反実仮想だけが仮定法ではありません。
大学受験で問われる重要ポイント
- 仮定法は現実との距離を表す
- if があっても直接法の場合がある
- 現在の反実仮想は過去形
- 過去の反実仮想は had p.p.
- 混合仮定法では if 節と主節の時間を別々に見る
- without / otherwise など if なし条件に注意する
- wish / as if / 倒置 / 仮定法現在まで含めて判断する
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
間違い 4
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、仮定法の形・時間・現実との関係を自分で一度考えてみてください。
Q1. 仮定法判断で最初に見ることは?
Q2. 現在の反実仮想と過去の反実仮想の違いは?
Q3. if がない仮定法で注意する表現は?
まとめ
仮定法は、現実との距離と時間を整理すれば見分けられます。
if の有無だけで判断せず、過去形・had p.p.・would / could / might・without・wish・as if・倒置・that 節の原形まで、文全体の形を見て判断しましょう。
次の章では、文の主語と目的語の関係を変える受動態へ進みます。
第 4 章「仮定法」全 12 記事 完成
この記事で、第 4 章「仮定法」のすべての記事が出揃いました。
| # | タイトル |
|---|---|
| 01 | 仮定法の全体像 |
| 02 | 直接法と仮定法 |
| 03 | 仮定法過去 |
| 04 | 仮定法過去完了 |
| 05 | 混合仮定法 |
| 06 | I wish / If only |
| 07 | as if / as though |
| 08 | without / but for / otherwise |
| 09 | if it were not for |
| 10 | if の省略・倒置 |
| 11 | 仮定法現在・should |
| 12 | 仮定法まとめ ← 今ここ |
ここまでで、現実とは違うことを時制のずれで表す仕組みを一通り整理しました。次の章では、主語と目的語の関係を変えて表す 受動態 に進みます。
この章の進行
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第 4 章はここで完結。次章は 第 5 章 受動態 です。