導入
仮定法で最初に大切なのは、if があるからといって必ず仮定法になるわけではない、という点です。
If it rains tomorrow, we will stay home. は仮定法ではありません。未来に起こる可能性のある条件を普通に述べている直接法です。
一方、If I were a bird, I would fly to you. は現実には鳥ではないので、仮定法です。この違いを見抜けるかどうかが、第4章全体の土台になります。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 仮定法をどう見るか
- 基本用法(直接法と仮定法の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
直接法は、現実にありうる条件や事実をそのまま述べます。仮定法は、現実とは違うこと、または実現可能性が低いことを距離を置いて述べます。
if の有無ではなく、現実との関係を見ることが大切です。
| 種類 | 形 | 意味 |
|---|---|---|
| 直接法 | If S 現在形, S will 原形 | 起こる可能性のある未来条件 |
| 仮定法過去 | If S 過去形, S would 原形 | 現在の事実に反する仮定 |
| 仮定法過去完了 | If S had p.p., S would have p.p. | 過去の事実に反する仮定 |
基本用法(直接法と仮定法の概要)
直接法の if
直接法の if は、実際に起こる可能性のある条件を表します。時・条件の副詞節と同じく、未来の内容でも if 節の中は現在形になります。
If it rains tomorrow, we will cancel the game. は、明日雨が降る可能性があるため、普通の条件文です。
仮定法の if
仮定法の if は、現実とは違うことを仮に述べます。現在の事実と違うなら過去形、過去の事実と違うなら過去完了形を使います。
If I had wings, I would fly. は、実際には羽がないという現在の事実が前提です。
応用例と判別のコツ
日本語の「もし」に引っ張られない
日本語では、直接法でも仮定法でも「もし」と訳せます。そのため、日本語訳だけで判断すると間違えます。
入試では、現実にありうる条件なのか、事実に反する仮定なのかを文脈から判断します。
if 節の時制と主節の助動詞をセットで見る
If S 現在形, S will 原形 は直接法。If S 過去形, S would 原形 は仮定法過去。If S had p.p., S would have p.p. は仮定法過去完了です。
if 節だけを見るのではなく、主節の will / would / would have まで確認します。
可能性が低い未来にも仮定法を使う
未来のことでも、話し手が実現可能性を低く見ている場合は仮定法過去を使うことがあります。
If he came tomorrow, I would be surprised. は、明日彼が来る可能性を低く見ている表現です。
大学受験で問われる重要ポイント
- if があるだけで仮定法とは限らない
- 直接法は現実にありうる条件
- 仮定法は現実と違う仮定
- 直接法の未来条件では if 節内を現在形にする
- 仮定法では if 節と主節をセットで見る
- 低い可能性の未来にも仮定法過去を使える
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、仮定法の形・時間・現実との関係を自分で一度考えてみてください。
Q1. if があれば必ず仮定法?
Q2. If it rains tomorrow は直接法?仮定法?
Q3. If I were you はなぜ仮定法?
まとめ
直接法と仮定法の違いは、if の有無ではなく、現実との関係です。
現実にありうる条件なら直接法、現実とは違う仮定なら仮定法。まずこの区別を固めると、仮定法全体が読みやすくなります。
この章の進行
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次は、仮定法の中でも 仮定法過去 を整理します。