直説法と仮定法の違い

直説法と仮定法の違い
目次

導入

仮定法で最初に大切なのは、if があるからといって必ず仮定法になるわけではない、という点です。

If it rains tomorrow, we will stay home. は仮定法ではありません。

未来に起こる可能性のある条件を普通に述べている直説法です。

一方、If I were a bird, I would fly to you. は現実には鳥ではないので、仮定法です。

この違いを見抜けるかどうかが、第4章全体の土台になります。

この記事のポイント(読了5分)
  • 直説法の if
  • 仮定法の if
  • 日本語の「もし」に引っ張られない
  • if 節の時制と主節の助動詞をセットで見る

基本

直説法は、現実にありうる条件や事実をそのまま述べます。仮定法は、現実とは違うこと、または実現可能性が低いことを距離を置いて述べます。

if の有無ではなく、現実との関係を見ることが大切です。

種類 意味
直説法 If S 現在形, S will 原形 起こる可能性のある未来条件
仮定法過去 If S 過去形, S would 原形 現在の事実に反する仮定
仮定法過去完了 If S had p.p., S would have p.p. 過去の事実に反する仮定

直説法の if

直説法の if は、実際に起こる可能性のある条件を表します。時・条件の副詞節と同じく、未来の内容でも if 節の中は現在形になります。

直説法(事実・可能性あり) 仮定法(事実に反する)
If he is free, he will come. If he were free, he would come.
可能性がある前提 実際には暇ではない

If it rains tomorrow, we will cancel the game. は、明日雨が降る可能性があるため、普通の条件文です。

If he comes tomorrow, I will tell him the news.
もし彼が明日来たら、その知らせを伝えます。
If you study hard, you will pass the exam.
一生懸命勉強すれば、試験に合格するでしょう。

仮定法の if

仮定法の if は、現実とは違うことを仮に述べます。現在の事実と違うなら過去形、過去の事実と違うなら過去完了形を使います。

If I had wings, I would fly. は、実際には羽がないという現在の事実が前提です。

If I had wings, I would fly.
もし羽があれば、飛ぶのに。実際にはない。
If I had left earlier, I would have caught the train.
もっと早く出発していたら、その電車に間に合ったのに。

判別のコツ

日本語の「もし」に引っ張られない

日本語では、直説法でも仮定法でも「もし」と訳せます。そのため、日本語訳だけで判断すると間違えます。

入試では、現実にありうる条件なのか、事実に反する仮定なのかを文脈から判断します。

If I see him, I will call you.
彼に会ったら電話します。ありうる条件。
If I saw him now, I would call you.
もし今彼に会えたら電話するのに。現実とは違う仮定。

if 節の時制と主節の助動詞をセットで見る

If S 現在形, S will 原形 は直説法。If S 過去形, S would 原形 は仮定法過去。

If S had p.p., S would have p.p. は仮定法過去完了です。

if 節だけを見るのではなく、主節の will / would / would have まで確認します。

可能性が低い未来にも仮定法を使う

未来のことでも、話し手が実現可能性を低く見ている場合は仮定法過去を使うことがあります。

If he came tomorrow, I would be surprised. は、明日彼が来る可能性を低く見ている表現です。

If he comes tomorrow, I will be happy.
来る可能性が十分にある場合です。
If he came tomorrow, I would be surprised.
来る可能性を低く見ている。

よくある間違い

間違い 1

誤りIf it will rain tomorrow, we will stay home.
正しくはIf it rains tomorrow, we will stay home.
理由直説法の条件節では未来の内容でも現在形です。

間違い 2

誤りIf I am rich, I would buy a car. 現在の反実仮想
正しくはIf I were rich, I would buy a car.
理由現実と違う仮定なので仮定法過去です。

間違い 3

誤りIf I were free tomorrow, I will go.
正しくはIf I were free tomorrow, I would go.
理由仮定法では主節も would にします。

まとめ

直説法と仮定法の違いは、if の有無ではなく、現実との関係です。

現実にありうる条件なら直説法、現実とは違う仮定なら仮定法。まずこの区別を固めると、仮定法全体が読みやすくなります。


この章の進行

次は、仮定法の中でも 仮定法過去 を整理します。


関連する章

関連記事(実践編)

DAILY STUDY
この単元を毎日5問で復習

文法の知識を定着させるには、繰り返しが大切です。1回5問・約3分で、今日学んだ内容を確認できます。

ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

目次