導入
仮定法は if 節がある形だけではありません。without, but for, otherwise などを使うと、if を使わずに条件を表せます。
Without your help, I could not finish the work. は、If it were not for your help, I could not finish the work. と同じ発想です。
入試では、if が見えない仮定法ほど見落とされやすいです。would / could / might が出てきたら、文中のどこかに条件の代わりがないかを探します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 仮定法をどう見るか
- 基本用法(without / but for / otherwise の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
without / but for / otherwise の中心は、条件を if 節ではなく、前置詞句や副詞で表すことです。
without は「〜がなければ」、but for も「〜がなければ」、otherwise は「そうでなければ」という条件の代用になります。
| 表現 | 意味 | 対応する if 節 | 例 |
|---|---|---|---|
| without | 〜がなければ | if it were not for / if it had not been for | Without water, we could not live. |
| but for | 〜がなければ | if it were not for / if it had not been for | But for your help, I would have failed. |
| otherwise | そうでなければ | if not | I was busy; otherwise I would have gone. |
| or | さもないと / そうでなければ | if not | Hurry up, or you will miss the train. |
基本用法(without / but for / otherwise の概要)
without / but for は「〜がなければ」
without + 名詞 は、仮定法では「もし〜がなければ」という条件を作ります。but for も同じ意味で、やや硬い表現です。
現在の仮定なら主節は would / could / might 原形、過去の仮定なら would / could / might have p.p. になります。
otherwise は「そうでなければ」
otherwise は、前の文の内容を条件として受け、「そうでなければ」という意味を作ります。
I was tired; otherwise I would have joined you. では、I was not tired が仮の条件として隠れています。
応用例と判別のコツ
現在の仮定か過去の仮定かを主節で判断する
without / but for の後ろは名詞なので、それだけでは現在の仮定か過去の仮定かが見えにくいことがあります。
主節が would 原形なら現在・未来寄り、would have p.p. なら過去への反実仮想です。
名詞句が条件になる
if 節がないため、条件部分が短い名詞句になります。your help, his advice, the Internet, modern technology などがそのまま条件になります。
読解では、前置詞句を単なる修飾語として流さず、主節の would / could とつながっていないかを確認します。
or / otherwise は直接法にも仮定法にもなる
otherwise や or は、文脈によって普通の条件にも仮定法にもなります。主節が will なら現実にありうる警告、would have p.p. なら過去の反実仮想です。
Hurry up, or you will miss the train. は直接法。I hurried; otherwise I would have missed the train. は仮定法です。
大学受験で問われる重要ポイント
- 仮定法は if がなくても成立する
- without / but for は「〜がなければ」
- otherwise は「そうでなければ」
- 主節が would 原形か would have p.p. かで時間を判断する
- 名詞句が条件の代わりになる
- or / otherwise は直接法と仮定法を文脈で見分ける
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、仮定法の形・時間・現実との関係を自分で一度考えてみてください。
Q1. without は仮定法で何を表す?
Q2. otherwise の意味は?
Q3. if がない仮定法で最初に探すものは?
まとめ
without / but for / otherwise は、if を使わずに条件を表す仮定法の重要表現です。
if 節がなくても、would / could / might があり、条件の代わりになる語句があれば仮定法として読みます。
この章の進行
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次は、仮定法の中でも if it were not for を整理します。