can / could

can / could
目次

導入

can は「できる」と覚えるだけでは足りません。can は、能力・許可・依頼・可能性など、複数の意味を持つ助動詞です。

could は can の過去形ですが、過去の能力だけでなく、現在の丁寧な依頼や控えめな可能性にも使われます。

大学受験では、can と be able to の違い、could と was able to の違い、could have p.p. の意味がよく問われます。

この記事のポイント(読了6分)
  • 能力を表す can
  • 許可・依頼を表す can
  • can と be able to の違い
  • could は丁寧さを作る

基本

can の中心イメージは、内側に可能性があることです。人に能力がある、状況的に可能である、許可されている、そういう可能性がある、という意味に広がります。

could は can を一歩遠ざけた形です。過去の能力を表すだけでなく、丁寧さや控えめな推量を作ります。

用法 意味
能力 〜できる She can speak French.
許可 〜してもよい You can use my phone.
依頼 〜してくれますか Can you help me?
可能性 〜することがありうる Accidents can happen.
過去の能力 〜できた I could swim when I was five.
丁寧な依頼 〜していただけますか Could you open the door?

能力を表す can

can の基本用法は能力です。人や物が何かをする能力を持っていることを表します。

can の後ろは必ず動詞の原形です。She can speaks ではなく She can speak になります。

My brother can play the piano.
私の弟はピアノを弾けます。
This machine can translate long sentences.
この機械は長い文を翻訳できます。

許可・依頼を表す can

Can I …? は「〜してもいいですか」という許可を求める表現です。Can you …? は「〜してくれますか」という依頼です。

Can は比較的直接的な言い方です。より丁寧にしたい場合は Could I …? / Could you …? を使います。

Can I borrow your pen?
ペンを借りてもいいですか。
Can you send me the file?
そのファイルを送ってくれますか。

判別のコツ

can と be able to の違い

can は一般的な能力や可能性を表します。一方、be able to は「実際にできる・できた」という達成に近い意味で使われることがあります。

特に過去の一回限りの成功では could より was / were able to を使うのが基本です。

I could swim when I was a child.
子どものころ泳げました。一般的な過去の能力。
I was able to finish the report before noon.
正午前に報告書を終えることができました。一回の達成。

could は丁寧さを作る

Could you …? は、現在の依頼でも使います。この could は過去の意味ではなく、心理的距離を置いた丁寧表現です。

Could I …? も、Can I …? より控えめで丁寧な許可の求め方になります。

Could you tell me the way to the station?
駅への道を教えていただけますか。
Could I ask you a question?
質問してもよろしいでしょうか。

cannot は強い否定の推量にもなる

cannot は「できない」だけでなく、「〜のはずがない」という強い否定の推量を表します。

He cannot be serious. は「彼は本気になることができない」ではなく、「彼が本気のはずがない」です。

She cannot be over forty.
彼女が40歳を超えているはずがありません。
That story cannot be true.
その話が本当のはずがありません。

could have p.p. は過去にできた可能性

could have p.p. は、「〜できたのに」「〜した可能性があった」という意味を表します。

文脈によって、実際にはしなかった後悔・非難にも、過去の可能性の推量にもなります。

You could have told me earlier.
もっと早く私に言えたのに。
He could have missed the train.
彼は電車に乗り遅れた可能性があります。

よくある間違い

間違い 1

誤りI will can help you.
正しくはI will be able to help you.
理由will と can は並べられません。

間違い 2

誤りI could finish the work yesterday. 一回の達成
正しくはI was able to finish the work yesterday.
理由肯定文で過去の一回限りの達成には could は使えません。was / were able to を使います。

間違い 3

誤りHe cannot be tired. を「疲れることができない」と読む
正しくはHe cannot be tired. = 彼が疲れているはずがない。
理由cannot be は否定の推量です。

まとめ

can は「能力」から出発し、許可・依頼・可能性へ広がります。could は過去の能力だけでなく、丁寧さや控えめな可能性も表します。

can / could は意味が広いため、後ろの動詞と文全体の状況を見て、能力なのか、許可なのか、依頼なのか、推量なのかを判断しましょう。


この章の進行

次は、助動詞の中でも may / might を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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