【英文法 第3章】can / could の使い方|能力・許可・依頼・可能性を整理する

目次

導入

can は「できる」と覚えるだけでは足りません。can は、能力・許可・依頼・可能性など、複数の意味を持つ助動詞です。

could は can の過去形ですが、過去の能力だけでなく、現在の丁寧な依頼や控えめな可能性にも使われます。

大学受験では、can と be able to の違い、could と was able to の違い、could have p.p. の意味がよく問われます。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 助動詞をどう見るか
  2. 基本用法(can / could の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

can の中心イメージは、内側に可能性があることです。人に能力がある、状況的に可能である、許可されている、そういう可能性がある、という意味に広がります。

could は can を一歩遠ざけた形です。過去の能力を表すだけでなく、丁寧さや控えめな推量を作ります。

用法 意味
能力 〜できる She can speak French.
許可 〜してもよい You can use my phone.
依頼 〜してくれますか Can you help me?
可能性 〜することがありうる Accidents can happen.
過去の能力 〜できた I could swim when I was five.
丁寧な依頼 〜していただけますか Could you open the door?

基本用法(can / could の概要)

能力を表す can

can の基本用法は能力です。人や物が何かをする能力を持っていることを表します。

can の後ろは必ず動詞の原形です。She can speaks ではなく She can speak になります。

My brother can play the piano.
私の弟はピアノを弾けます。
This machine can translate long sentences.
この機械は長い文を翻訳できます。

許可・依頼を表す can

Can I …? は「〜してもいいですか」という許可を求める表現です。Can you …? は「〜してくれますか」という依頼です。

Can は比較的直接的な言い方です。より丁寧にしたい場合は Could I …? / Could you …? を使います。

Can I borrow your pen?
ペンを借りてもいいですか。
Can you send me the file?
そのファイルを送ってくれますか。

応用例と判別のコツ

can と be able to の違い

can は一般的な能力や可能性を表します。一方、be able to は「実際にできる・できた」という達成に近い意味で使われることがあります。

特に過去の一回限りの成功では could より was / were able to を使うのが基本です。

I could swim when I was a child.
子どものころ泳げました。一般的な過去の能力。
I was able to finish the report before noon.
正午前に報告書を終えることができました。一回の達成。

could は丁寧さを作る

Could you …? は、現在の依頼でも使います。この could は過去の意味ではなく、心理的距離を置いた丁寧表現です。

Could I …? も、Can I …? より控えめで丁寧な許可の求め方になります。

Could you tell me the way to the station?
駅への道を教えていただけますか。
Could I ask you a question?
質問してもよろしいでしょうか。

cannot は強い否定の推量にもなる

cannot は「できない」だけでなく、「〜のはずがない」という強い否定の推量を表します。

He cannot be serious. は「彼は本気になれるはずがない」ではなく、「彼が本気のはずがない」です。

She cannot be over forty.
彼女が40歳を超えているはずがありません。
That story cannot be true.
その話が本当のはずがありません。

could have p.p. は過去にできた可能性

could have p.p. は、「〜できたのに」「〜した可能性があった」という意味を表します。

文脈によって、実際にはしなかった後悔・非難にも、過去の可能性の推量にもなります。

You could have told me earlier.
もっと早く私に言えたのに。
He could have missed the train.
彼は電車に乗り遅れた可能性があります。

大学受験で問われる重要ポイント

  • can は能力・許可・依頼・可能性を表す
  • Could you …? は現在の丁寧な依頼
  • 過去の一回の達成は was / were able to が基本
  • cannot be は「〜のはずがない」の意味になる
  • could have p.p. は過去にできた可能性・後悔を表す
  • be able to は他の助動詞や完了形と組み合わせやすい

よくある間違い

間違い 1

誤りI will can help you.
正しくはI will be able to help you.
理由will と can は並べられません。

間違い 2

誤りI could finish the work yesterday. 一回の達成
正しくはI was able to finish the work yesterday.
理由過去の一回の成功は was able to が自然です。

間違い 3

誤りHe cannot be tired. を「疲れることができない」と読む
正しくはHe cannot be tired. = 彼が疲れているはずがない。
理由cannot be は否定の推量です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、助動詞の形・意味・文脈を自分で一度考えてみてください。

Q1. Can I …? と Can you …? の違いは?
Can I …? は許可、Can you …? は依頼です。
Q2. 過去の一回の成功には could と was able to のどちら?
was / were able to が基本です。
Q3. cannot be true の意味は?
本当であるはずがない、という強い否定の推量です。
迷ったら:助動詞だけを一語一訳で決めず、後ろの形・文全体の意味・話し手の確信度を確認します。

まとめ

can は「能力」から出発し、許可・依頼・可能性へ広がります。could は過去の能力だけでなく、丁寧さや控えめな可能性も表します。

can / could は意味が広いため、後ろの動詞と文全体の状況を見て、能力なのか、許可なのか、依頼なのか、推量なのかを判断しましょう。


この章の進行

次は、助動詞の中でも may / might を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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