導入
特殊構文は、基本的な語順や形から少し外れて、意味の強調・省略・つながりを表す構文です。
Never have I seen such a view. のような倒置、It was Ken that broke the window. のような強調構文、If possible, … のような省略、I think などの挿入、the fact that … のような同格が代表です。
第14章では、英文読解で形に惑わされやすい特殊構文を、倒置・強調・省略・代用・挿入・同格・否定・無生物主語に分けて整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 特殊構文をどう普通の形に戻すか
- 基本用法(特殊構文の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 語順・省略・否定範囲に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
特殊構文の中心は、普通の語順に戻して考えることです。
倒置なら、なぜ主語と助動詞が入れ替わっているのかを見ます。強調構文なら、It is と that を外したときに文が成立するかを確認します。省略なら、何が前後から補えるかを考えます。
特殊構文は、単独で暗記するより、基本文型・接続詞・関係詞・比較・否定などの既習事項とつなげて見ると安定します。
| 構文 | 中心の働き | 例 | 見抜き方 |
|---|---|---|---|
| 倒置 | 語順を変えて強調・接続する | Never have I seen … | 助動詞 + 主語 + 動詞を確認 |
| 強調構文 | 特定部分を強く示す | It was Tom that … | It is / was と that を外す |
| do 強調 | 動詞を強める | I do understand. | do / does / did + 原形 |
| 省略 | 重複を避ける | If possible, … | 主語・be 動詞などを補う |
| 代用 | 同じ語句を繰り返さない | do so / so / not | 何を受けるか確認 |
| 挿入 | 話し手の判断を挟む | This is, I think, important. | 文の骨格から外して読む |
| 同格 | 名詞の内容を言い換える | the fact that S V | 前の名詞の内容を説明 |
| 無生物主語 | 原因・手段などを主語にする | The news made me happy. | 日本語では副詞的に訳す |
基本用法(特殊構文の概要)
まず普通の語順に戻す
特殊構文で迷ったら、まず普通の語順ならどうなるかを考えます。
Never have I seen such a beautiful view. は、I have never seen such a beautiful view. に戻せます。倒置した形を普通の語順へ戻すと、主語・動詞・目的語が見えます。
強調された部分を外して読む
強調構文 It is A that … は、A を強調する形です。
It was Ken that opened the door. なら、Ken opened the door. が元の文です。It is / was と that を外して、残りが自然な文になるか確認します。
省略は前後から補う
省略構文では、文脈から明らかな語が省かれます。
If possible, please call me today. は If it is possible, please call me today. と補えます。比較や接続詞の後ろでも省略は頻繁に起こります。
応用例と判別のコツ
特殊構文は読解の切れ目になる
倒置・挿入・同格は、長い英文の構造を見抜く手がかりになります。
挿入句を一度外し、同格の that 節を名詞の内容として処理し、倒置を普通の語順に戻すと、主節の骨格が見えやすくなります。
整序問題では形のセットを見る
特殊構文は、整序問題で決まったセットとして出されます。
Not only + 倒置 + but also、It is A that、so + 助動詞 + 主語、the fact that、make O C など、語順の型を覚えておくと処理が速くなります。
訳し方より構造を優先する
特殊構文は日本語訳から直接考えると崩れやすいです。
無生物主語は日本語では「〜のために」「〜によって」と訳すことが多く、倒置は語順が日本語に反映されないことも多いです。まず構造を確認してから自然な日本語にします。
大学受験で問われる重要ポイント
- 特殊構文は普通の語順に戻して考える
- 倒置では助動詞 + 主語 + 動詞を確認する
- 強調構文は It is / was と that を外して元の文を見る
- do 強調は do / does / did + 動詞の原形
- 省略は前後の文脈から補う
- 挿入は一度外して文の骨格を読む
- 同格の that 節は前の名詞の内容を説明する
- 無生物主語は原因・手段・条件などを主語にする英語らしい形
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、普通の語順に戻す、挿入を外す、省略を補う、という手順を自分で一度試してみてください。
Q1. 特殊構文で最初にすることは?
Q2. It was Tom that broke the window. の元の文は?
Q3. 否定語が文頭に出ると何が起こりやすい?
Q4. 挿入句は読解でどう処理する?
まとめ
特殊構文は、普通の語順や通常の形から少し外れた構文です。倒置・強調・省略・挿入・同格などを、構造から見抜きます。
第14章では、英文読解と整序問題で迷いやすい特殊構文を、1つずつ普通の形に戻しながら整理します。
この章の進行
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ここから第 14 章「特殊構文」に入ります。倒置・強調・省略・挿入・同格を、普通の形に戻しながら整理します。