形容詞の基本用法

形容詞の基本用法
目次

導入

形容詞は、名詞の性質・状態・種類を説明する語です。

a large house のように名詞の前で説明する用法(限定用法)と、The house is large. のように補語として説明する用法(叙述用法)があります。

この記事では、限定用法と叙述用法、叙述専用の形容詞、意味が変わる形容詞、the + 形容詞を整理します。

この記事のポイント(読了7分)
  • 限定用法
  • 叙述用法
  • SVOC の補語
  • 叙述用法だけで使いやすい形容詞

基本

形容詞の中心は、名詞を説明することです。

名詞の前に置かれて直接説明する場合を限定用法、be 動詞などの後ろで主語を説明する場合を叙述用法と呼びます。

どちらも名詞を説明している点は同じです。位置が違うだけで、形容詞が文の中でどの名詞と結びついているかを確認します。

用法 位置 働き
限定用法 名詞の前 a difficult problem problem を直接説明する
叙述用法 be 動詞などの後ろ The problem is difficult. 主語の状態を説明する
目的格補語 目的語の後ろ I found the problem difficult. 目的語の状態を説明する
後置修飾 名詞の後ろ something important 不定代名詞などを後ろから説明する

限定用法

限定用法では、形容詞が名詞の前に置かれ、その名詞を直接説明します。

a red flower, an interesting book, a serious problem のように使います。

日本語では「赤い花」「面白い本」のように名詞の前で説明する感覚に近いです。

She gave me a useful tip.
useful が tip を説明。
We need a clear plan.
clear が plan を説明。

叙述用法

叙述用法では、形容詞が be 動詞や連結動詞(look, become など、主語の状態を説明する補語をとる動詞)の後ろで補語になります。

The room is quiet. の quiet は、主語 the room の状態を説明しています。

look, feel, sound, taste, smell, become, seem などの後ろにも形容詞補語が来ます。

The sky became dark.
dark が The sky の状態を表します。
This idea sounds interesting.
interesting が This idea の性質を表します。

SVOC の補語

形容詞は、第5文型 SVOC の C として、目的語の状態を説明することがあります。

Keep your room clean. では clean が your room の状態を表します。

I found the test easy. では easy が the test の性質を表します。

Please leave the door open.
open が the door の状態を説明。
The news made us happy.
happy が us の状態を説明。

判別のコツ

叙述用法だけで使いやすい形容詞

afraid, asleep, alive, alone, alike, aware などは、名詞の前より補語として使われやすい形容詞です。

an asleep baby ではなく a sleeping baby、The baby is asleep. のように使います。

すべて絶対ではありませんが、受験では叙述用法中心の形容詞として押さえます。

The child is asleep.
asleep は補語として自然。
I am afraid of snakes.
afraid は補語として使います。
The two pictures are alike.
alike は補語で使いやすい語です。

限定用法と叙述用法で意味が変わる形容詞

形容詞の中には、名詞の前に置くか、補語として使うかで意味が変わるものがあります。

certain は a certain student なら「ある学生」、I am certain なら「確信している」です。

late は the late Professor Sato なら「故佐藤教授」、Professor Sato was late なら「遅刻した」です。

このタイプは単語だけで訳を決めず、限定用法なのか叙述用法なのかを先に確認します。

A certain student asked me a question.
certain は名詞の前で「ある〜」。
I am certain that he is right.
certain は補語で「確信している」。
The late Professor Sato wrote this book.
the late + 人で「故〜」。
Professor Sato was late for class.
補語の late は「遅れた」。
形容詞 限定用法 叙述用法 注意
certain a certain student = ある学生 I am certain. = 確信している 名詞の前では「ある〜」になりやすい
late the late professor = 故教授 The professor was late. = 遅刻した 人を名詞の前で説明すると「故〜」になることがある
present the present problem = 現在の問題 The members were present. = 出席していた 位置で「現在の」と「出席している」が分かれる

不定代名詞は後ろから説明する

something, anything, nothing, someone, anyone などを形容詞で説明するときは、形容詞を後ろに置きます。

something important, nothing special, anyone interested のように、普通の名詞とは語順が違います。

I have something important to tell you.
important が something を後ろから説明。
There was nothing strange in the room.
strange が nothing を説明。

the + 形容詞

the rich, the poor, the young, the elderly のように、the + 形容詞で「〜な人々」を表すことがあります。

この形は名詞のように働き、普通は複数扱いになります。The rich are not always happy. のように are を使います。

The young often learn new technology quickly.
若者たち。複数扱い。
We should support the poor.
貧しい人々。

よくある間違い

間違い 1

誤りI saw an asleep baby.
正しくはI saw a sleeping baby.
理由asleep は叙述専用の形容詞で、名詞の前には置けません。名詞の前で使うなら sleeping です。

間違い 2

誤りI have important something to say.
正しくはI have something important to say.
理由不定代名詞 something は形容詞で後ろから説明します。

間違い 3

誤りThe rich is not always happy.
正しくはThe rich are not always happy.
理由the + 形容詞で人々を表すときは普通複数扱いです。

まとめ

形容詞は、限定用法・叙述用法・目的格補語として名詞の状態や性質を説明します。

名詞の前にあるか、補語の位置にあるか、不定代名詞を後ろから説明しているかを見分けましょう。


この章の進行

次は、形容詞・副詞の中でも 形容詞の位置と語順 を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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