導入
英語には、「〜がある」「〜がいる」という 存在 を表す特別な構文があります。
それが there構文(There is / There are 構文)です。
日本語では「猫がいます」と主語から始めますが、英語では There を文頭に置いて、「存在している」ことを先に伝えます。
there構文は日常会話でも頻出しますし、大学受験でも 主語と動詞の一致 や There + 助動詞 などが問われます。
この記事では、there構文を次の流れで整理します。
- There is + 単数名詞
- There are + 複数名詞
- 過去形:There was / There were
- 不可算名詞の場合
基本
there構文の基本は、「ある場所に何かが存在している」ことを聞き手に初めて伝えることです。
there構文は、聞き手がまだ知らない情報(新情報)を導入するときに使います。
この文は「テーブルの上に本がある」という新しい情報を聞き手に伝えています。
一方、すでに話題に上がっている本について述べるときは、there構文を使いません。
The book は「すでに知っている本」を指しています。この場合は通常の SV 構文を使います。
there構文の基本構造を表にまとめます。
| 要素 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| There | 形式上の主語(意味なし) | There |
| be 動詞 | 「存在する」を表す | is / are / was / were |
| 真主語 | 実際に存在するもの | a cat / many students |
| 場所・時 | 修飾語 | on the desk / in the park |
ここで大切なのは、There 自体には意味がない ということです。
There は文法上の位置を埋めているだけで、実質的な主語は be 動詞の後ろにある名詞です。
There is + 単数名詞
be 動詞の後ろに来る名詞(真主語)が 単数 のときは、is を使います。
a library, an apple はどちらも単数名詞なので、is を使います。
There are + 複数名詞
真主語が 複数 のときは、are を使います。
three dogs, many problems はどちらも複数名詞なので、are を使います。
重要ルール:be 動詞は There ではなく、後ろの真主語に一致させます。
過去形:There was / There were
過去の存在を表すときは、was / were を使います。
不可算名詞の場合
不可算名詞(数えられない名詞)は単数扱いなので、is を使います。
入試で狙われるパターン
There + 助動詞 + be
there構文では、助動詞を使って「〜があるはずだ」「〜があるかもしれない」などの意味を表せます。
助動詞の後ろは原形 be になります。is や are にはなりません。
There being(分詞構文)
there構文を分詞構文にするとき、There being の形を使います。
この文は Because there was no bus, … を分詞構文に書き換えた形です。
分詞構文では、分詞の主語が主節の主語と異なる場合に 独立分詞構文 となります。there構文では There を意味上の主語として残し、being をつけます。
否定の there構文
「〜がない」と言いたいときは、いくつかの表現パターンがあります。
no + 名詞 と not any + 名詞 はほぼ同じ意味ですが、no を使う方がフォーマルで力強い響きがあります。
疑問文の there構文
疑問文では be 動詞と There を入れ替えます。
よくある間違い
まとめ
there構文は、「ある場所に何かが存在する」ことを新情報として伝える 構文です。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本形 | There is / are + 名詞 + 場所 |
| 主語と動詞の一致 | be 動詞は 後ろの真主語 に一致させる |
| 助動詞 | There + 助動詞 + be(原形) |
| 分詞構文 | There being 〜 の形(分詞構文は第9章で扱う発展事項) |
| 否定 | no + 名詞 / not any + 名詞 / nothing |
| 新情報の原則 | the ではなく a / some / many など不定の語を使う |
there構文は一見簡単ですが、主語と動詞の一致や分詞構文など、入試で差がつくポイントが多くあります。
基本形をしっかり理解し、応用パターンにも対応できるようにしましょう。
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