【英文法 第12章】再帰代名詞|myself・yourself・himself と by oneself

目次

導入

再帰代名詞は myself, yourself, himself, herself, itself, ourselves, yourselves, themselves のような形です。

主語と目的語が同じ人・物を指すとき、または名詞や代名詞を強調するときに使います。

この記事では、再帰用法、強調用法、by oneself / for oneself、よく使う動詞表現、myself を主語にしない注意点を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 名詞・代名詞・冠詞をどう見るか
  2. 基本用法(再帰代名詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・英作文で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語の感覚に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

再帰代名詞の中心は、動作が主語自身に返ってくることです。

He hurt himself. では、傷つけた人も傷つけられた人も he です。主語と目的語が同じ対象を指すため、him ではなく himself を使います。

一方、Tom himself opened the door. では himself は目的語ではなく、Tom を強調しています。再帰用法と強調用法を分けて考えます。

人称 単数 複数
1人称 myself ourselves I introduced myself.
2人称 yourself yourselves Help yourself.
3人称男性 himself themselves He blamed himself.
3人称女性 herself themselves She taught herself French.
3人称物 itself themselves The door opened by itself.

基本用法(再帰代名詞の概要)

主語と目的語が同じなら再帰代名詞

主語と目的語が同じ人・物を指すとき、目的語には再帰代名詞を使います。

I saw myself in the mirror. は「鏡に映った自分を見た」です。I saw me. とは普通言いません。

She looked at herself in the mirror.
looked at の対象が主語自身です。
The boy blamed himself for the mistake.
責めた相手が自分自身です。

強調用法

再帰代名詞は、名詞や代名詞を強調することもあります。

I myself do not agree. は「私自身は賛成しない」です。The president himself attended the meeting. は「社長本人が出席した」です。

She herself made the dress.
彼女自身が作った。
I spoke to the manager himself.
支配人本人に話した。

by oneself は1人で

by oneself は「1人で」「独力で」を表します。

I live by myself. は「私は1人で暮らしている」です。alone に近い意味ですが、by oneself は独力・単独の感じが出ます。

He solved the problem by himself.
彼は自力で問題を解いた。
My grandmother lives by herself.
祖母は1人暮らしです。

応用例と判別のコツ

for oneself は自分で確かめる・自分のために

for oneself は「自分で」「自分のために」を表します。

See for yourself. は「自分の目で確かめなさい」です。by oneself が単独性を表すのに対し、for oneself は自分で判断する・自分の利益のためという意味になりやすいです。

You should think for yourself.
自分で考えるべきです。
She bought a new computer for herself.
自分のために買った。

再帰代名詞を含む慣用表現

enjoy oneself, help oneself to, make oneself understood, behave oneself などはよく出ます。

Help yourself to some cake. は「ケーキを自由に取ってください」です。make oneself understood は「自分の言いたいことを理解してもらう」です。

We enjoyed ourselves at the party.
楽しく過ごした。
Please help yourself to tea.
お茶をご自由にどうぞ。
I could not make myself understood in English.
英語で自分の考えを理解してもらえなかった。

myself を主語として使わない

再帰代名詞は、普通は主語そのものとして単独では使いません。

Myself went there. ではなく、I went there. です。Tom and myself went there. も標準的には Tom and I went there. とします。

I did it myself.
I が主語、myself は強調。
Tom and I made the plan.
主語には I を使います。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 再帰代名詞は -self / -selves の形
  • 主語と目的語が同じ対象なら再帰代名詞を使う
  • 強調用法では名詞・代名詞を強める
  • by oneself は1人で・独力で
  • for oneself は自分で判断して・自分のために
  • enjoy oneself / help oneself to / behave oneself を覚える
  • make oneself understood は理解してもらう
  • myself を普通の主語として使わない

よくある間違い

間違い 1

誤りHe looked at him in the mirror.
正しくはHe looked at himself in the mirror.
理由鏡の中の自分を見るなら主語と同じなので himself です。

間違い 2

誤りMyself went to the office.
正しくはI went to the office.
理由再帰代名詞を普通の主語にしません。

間違い 3

誤りPlease help you to some coffee.
正しくはPlease help yourself to some coffee.
理由help oneself to は「自由に取る」です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、名詞の数、代名詞の指示対象、冠詞の有無を自分で一度確認してみてください。

Q1. He hurt ___ の空所に入る形は?
主語自身なら himself です。
Q2. by myself の意味は?
1人で、独力で、です。
Q3. I myself did it. の myself は何用法?
強調用法です。
Q4. Help yourself to tea. の意味は?
お茶をご自由にどうぞ、です。
迷ったら:名詞は可算・不可算と単数・複数、代名詞は何を受けるか、冠詞は不特定・特定・一般論のどれかを最初に確認します。

まとめ

再帰代名詞は、動作が主語自身に返るとき、または名詞・代名詞を強調するときに使います。

by oneself, for oneself, enjoy oneself, help oneself to などの定型表現もまとめて押さえましょう。


この章の進行

次は、名詞・代名詞・冠詞の中でも 指示代名詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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