【英文法 第12章】人称代名詞|主格・目的格・所有格・所有代名詞を整理する

目次

導入

人称代名詞は、I / me / my / mine、he / him / his など、人や物を受ける基本的な代名詞です。

文の中で主語になるか、目的語になるか、所有を表すかによって形が変わります。

この記事では、主格・目的格・所有格・所有代名詞、it と they、one's の使い方、よくある格のミスを整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 名詞・代名詞・冠詞をどう見るか
  2. 基本用法(人称代名詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・英作文で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語の感覚に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

人称代名詞の中心は、文中での役割に合わせて形を選ぶことです。

I saw him. では I が主語、him が目的語です。This is my book. では my が名詞 book を修飾し、This book is mine. では mine が名詞の代わりに働きます。

代名詞は短い語ですが、格を間違えると文全体の骨組みが崩れます。まず主語の位置か、動詞・前置詞の後ろか、名詞の前かを見ます。

人称 主格 目的格 所有格 所有代名詞
1人称単数 I me my mine
2人称 you you your yours
3人称男性 he him his his
3人称女性 she her her hers
3人称物・動物 it it its
1人称複数 we us our ours
3人称複数 they them their theirs

基本用法(人称代名詞の概要)

主格は主語になる

主格は、文の主語として使います。

I, you, he, she, it, we, they が主格です。動詞の前に置かれ、その動作や状態の主体を表します。

She likes music.
She が主語です。
They are waiting for us.
They が主語です。

目的格は動詞・前置詞の後ろ

目的格は、動詞の目的語や前置詞の後ろで使います。

me, him, her, us, them などです。between you and me のように、前置詞 between の後ろでは me を使います。

Tom called me last night.
called の目的語が me。
This present is for her.
前置詞 for の後ろなので her。

所有格と所有代名詞

所有格は名詞の前で使い、所有代名詞は名詞を含んだ形として使います。

my book では my が book を修飾します。This book is mine. では mine が my book の意味を持ちます。

This is her bag.
her は所有格。名詞 bag の前です。
This bag is hers.
hers は所有代名詞。名詞を伴いません。

応用例と判別のコツ

it は物・動物・天候・時間にも使う

it は、前に出た単数の物・動物・状況を受けます。

また、天候・時間・距離を表す文では、形式的な主語として it を使います。It is raining. の it は特定の「それ」を指しているわけではありません。

I bought a new phone. It is very useful.
a new phone を it が受けています。
It is five o'clock now.
時間を表す形式的な it。

単数 they

they は複数を受けるのが基本ですが、性別を特定しない単数の人を受けることがあります。

Every student should bring their dictionary. のように、現代英語では単数 they が広く使われます。入試では文体や設問に応じて his or her が求められる場合もあります。

If someone calls, tell them I am busy.
someone を them で受けています。
Each student must submit his or her report.
形式的な文では his or her も使われます。

one's の使い方

一般の人を表す one に対応する所有格は one's です。

One should keep one's promises. は「人は約束を守るべきだ」という一般論です。会話では you や your を一般の人の意味で使うことも多いです。

One must take care of one's health.
one と one's を対応させています。
You should be careful when you cross the street.
you が一般の人を表しています。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 主語の位置では主格を使う
  • 動詞・前置詞の後ろでは目的格を使う
  • 所有格は名詞の前に置く
  • 所有代名詞は名詞を伴わずに使う
  • its は所有格、it's は it is / it has の短縮形
  • between you and me のように前置詞の後ろは目的格
  • it は物・天候・時間・距離の形式主語にも使う
  • 単数 they は性別不明・非特定の人を受けることがある

よくある間違い

間違い 1

誤りMe and Tom went to the library.
正しくはTom and I went to the library.
理由主語の位置なので I を使います。

間違い 2

誤りThis is her's.
正しくはThis is hers.
理由所有代名詞 hers に apostrophe はつけません。

間違い 3

誤りThe cat is licking it's paw.
正しくはThe cat is licking its paw.
理由所有格は its、it's は it is / it has です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、名詞の数、代名詞の指示対象、冠詞の有無を自分で一度確認してみてください。

Q1. 動詞の目的語になる I の形は?
me です。
Q2. my と mine の違いは?
my は名詞の前、mine は名詞を伴わずに使います。
Q3. between you and I は正しい?
標準的には between you and me です。
Q4. its と it's の違いは?
its は所有格、it's は it is / it has の短縮形です。
迷ったら:名詞は可算・不可算と単数・複数、代名詞は何を受けるか、冠詞は不特定・特定・一般論のどれかを最初に確認します。

まとめ

人称代名詞は、主格・目的格・所有格・所有代名詞を文中の役割で選びます。

短い語ほどミスが目立つため、主語か、目的語か、名詞の前かを毎回確認しましょう。


この章の進行

次は、名詞・代名詞・冠詞の中でも it / one / that の使い分け を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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