【英文法 第6章】原形不定詞|make・let・help・知覚動詞の後ろの do

目次

導入

不定詞といえば to do を思い浮かべますが、to が付かない原形不定詞も重要です。

make O do, let O do, see O do などでは、O の後ろに to do ではなく動詞の原形を置きます。

この記事では、使役動詞・知覚動詞・help の後ろで使う原形不定詞と、受動態で to が戻る形を整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 不定詞をどう見るか
  2. 基本用法(原形不定詞の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

原形不定詞の中心は、to を付けずに動詞の原形だけで不定詞の働きをすることです。

特に、使役動詞 make / let / have、知覚動詞 see / hear / watch / feel、help の後ろで問われます。

種類 意味 受動態
使役 make make O do Oに無理に〜させる O is made to do
使役 let let O do Oに〜させてやる 受動態では be allowed to do が自然
使役 have have O do Oに〜してもらう 文脈による
知覚動詞 see / hear O do Oが〜するのを見る・聞く O is seen / heard to do
help help O (to) do Oが〜するのを助ける to はあってもなくてもよい

基本用法(原形不定詞の概要)

make / let / have O do

使役動詞 make / let / have は、目的語の後ろに原形不定詞を置きます。

She made me clean the room. では、clean に to を付けません。make O do は「Oに〜させる」という形です。

The teacher made us rewrite the essay.
先生は私たちに作文を書き直させました。
My parents let me use the car.
両親は私に車を使わせてくれました。

知覚動詞 O do

see, hear, watch, feel, notice などの知覚動詞も、O do の形を取ることがあります。

I saw him cross the street. は「彼が通りを渡るのを見た」という意味で、cross は原形不定詞です。

I saw her enter the room.
彼女が部屋に入るのを見ました。
We heard him sing.
私たちは彼が歌うのを聞きました。

help は to があってもなくてもよい

help は help O do と help O to do の両方が使われます。

入試ではどちらも正しいと判断できるようにし、空所数や選択肢に合わせて処理します。

She helped me carry the boxes.
to なし。
She helped me to carry the boxes.
to あり。

応用例と判別のコツ

受動態では to が戻る

make O do や see O do が受動態になると、原形不定詞に to が戻ります。

They made him work hard. は He was made to work hard.、I saw him enter. は He was seen to enter. になります。

They made him apologize.
He was made to apologize.
Someone saw her leave the building.
She was seen to leave the building.

see O do と see O doing の違い

知覚動詞では、O do と O doing の違いも重要です。O do は動作全体、O doing は動作の途中を見た・聞いたという意味になりやすいです。

I saw him cross the street. は渡る一部始終、I saw him crossing the street. は渡っている途中を見たという違いです。

I saw him cross the street.
渡る一部始終を見た。
I saw him crossing the street.
渡っている途中を見た。

let の受動態は allowed to do が自然

let O do は受動態にしにくく、実際には be allowed to do を使うのが自然です。

They let me enter the room. を受動的に言うなら、I was allowed to enter the room. が自然です。

They let us use the gym.
We were allowed to use the gym. が自然。
My parents let me go out.
I was allowed to go out. が自然。

do / doing / done の違いまで見る

知覚動詞の後ろでは、原形不定詞 do だけでなく、現在分詞 doing、過去分詞 done も出ます。do は動作全体、doing は動作の途中、done はされる状態を表しやすいです。

I saw him cross the street. は渡る一部始終、I saw him crossing the street. は渡っている途中、I saw the window broken. は窓が割れている状態を見たという違いです。

I heard her sing the song.
歌う一連の動作を聞いた。
I heard her singing the song.
歌っている途中を聞いた。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 原形不定詞は to のない動詞の原形
  • make / let / have O do は使役動詞の重要形
  • see / hear / watch / feel O do は知覚動詞の重要形
  • help O do と help O to do はどちらも可能
  • make / see / hear の受動態では to が戻る
  • see O do は動作全体、see O doing は動作途中を表しやすい
  • let の受動態は be allowed to do が自然
  • 知覚動詞では O do / O doing / O done の違いを文脈で判断する

よくある間違い

間違い 1

誤りShe made me to clean the room.
正しくはShe made me clean the room.
理由make O do では to を付けません。

間違い 2

誤りI saw him to cross the street.
正しくはI saw him cross the street.
理由知覚動詞 see O do では原形不定詞を使います。

間違い 3

誤りHe was made clean the room.
正しくはHe was made to clean the room.
理由make O do の受動態では to が戻ります。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、to の後ろ、文中での働き、意味上の主語、主節との時間関係を自分で一度確認してみてください。

Q1. make O do で do に to は付く?
付きません。原形不定詞です。
Q2. make O do の受動態では do はどうなる?
to do になります。
Q3. help O do と help O to do はどちらが正しい?
どちらも正しいです。
Q4. see O do と see O doing の違いは?
動作全体か、動作途中かの違いです。
Q5. see O done は何を表しやすい?
O が何かをされている状態、またはされた状態を見たことを表しやすいです。
迷ったら:to の後ろが原形かを確認し、名詞的・形容詞的・副詞的用法、意味上の主語、時間関係、前置詞の有無の順に見ます。

まとめ

原形不定詞は、to を付けずに動詞の原形で使う不定詞です。

使役動詞・知覚動詞・help の形と、受動態で to が戻る点を押さえると、整序問題で強くなります。


この章の進行

次は、不定詞の中でも 完了形・進行形・受動態の不定詞 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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