【英文法 第6章】不定詞の名詞的用法|主語・目的語・補語になる to do

目次

導入

名詞的用法の不定詞は、「〜すること」という意味で、文の中で名詞のように働きます。

名詞のように働くということは、主語・目的語・補語になれるということです。

この記事では、To study is important. / I want to study. / My dream is to study abroad. の違いを、文型の中で整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 不定詞をどう見るか
  2. 基本用法(名詞的用法の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳や to の形に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

名詞的用法の中心は、to do 全体を1つの名詞のかたまりとして扱うことです。

to do は動詞の意味を持っていますが、文全体の中では主語 S、目的語 O、補語 C の位置に入ります。

位置 働き 文型
主語 〜することは To learn English is useful. SVC
目的語 〜することを I want to learn English. SVO
補語 〜することだ My goal is to learn English. SVC
仮主語構文 it で主語を軽くする It is useful to learn English. SVC

基本用法(名詞的用法の概要)

主語になる不定詞

不定詞句は主語になることができます。To read books broadens your mind. では、To read books 全体が主語です。

ただし、長い不定詞句を文頭に置くと重くなるため、実際には It is … to do の形で表すことが多いです。

To read books is important.
本を読むことは重要です。
It is important to read books.
本を読むことは重要です。it が仮主語。

目的語になる不定詞

want, hope, decide, plan, need, promise, agree などは、目的語として to do を取りやすい動詞です。

I decided to study harder. では、to study harder が decided の目的語です。

I want to visit Canada.
私はカナダを訪れたい。
She decided to join the club.
彼女はそのクラブに入ることを決めました。

補語になる不定詞

be 動詞の後ろで、主語の内容を説明する不定詞は補語です。

My dream is to become a teacher. では、to become a teacher が My dream の中身を説明しています。

My dream is to become a doctor.
私の夢は医者になることです。
The best way is to ask for help.
最善の方法は助けを求めることです。

応用例と判別のコツ

目的語に to do を取る動詞を覚える

動詞によって、後ろに to do を取りやすいもの、doing を取りやすいもの、どちらも取れるものがあります。

decide, hope, want, wish, expect, plan, promise, refuse, fail は、後ろに to do を取る代表例です。

He refused to answer the question.
refuse は to do を取る。
They agreed to help us.
agree は to do を取る。

名詞的用法でも不定詞の中に目的語を取れる

to do 全体が名詞の働きをしていても、中の動詞は目的語を取れます。

I want to read this book. では、to read this book 全体が want の目的語で、this book は read の目的語です。

I hope to see you again.
to see you again が hope の目的語。
To understand this rule is important.
this rule は understand の目的語。

形式目的語 it と不定詞

find / think / make などでは、it を形式目的語にして、後ろの to do が本当の目的語になる形があります。

I found it difficult to solve the problem. では、it は形式目的語で、to solve the problem が本当の目的語です。

I found it easy to use this app.
このアプリを使うのは簡単だと分かりました。
The Internet makes it possible for people to share information.
インターネットによって、人々が情報を共有できるようになります。

動名詞との違いを見据える

名詞的用法の不定詞は「〜すること」と訳せるため、動名詞 doing と似ています。ただし、後ろに to do を取る動詞と doing を取る動詞は同じではありません。

want, hope, decide, plan, promise は未来に向かう内容を表しやすく、to do と相性がよい動詞です。一方、enjoy, finish, avoid, give up などは doing と相性がよくなります。

I decided to study abroad.
decide はこれからすることを決めるので to do。
I enjoyed studying abroad.
enjoy は実際にしたこと・していることを楽しむので doing。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 名詞的用法は「〜すること」
  • to do 全体が主語・目的語・補語になる
  • 長い主語は It is … to do にしやすい
  • want / hope / decide / plan / promise などは to do を目的語に取りやすい
  • to do の中の動詞は目的語や補語を取れる
  • find it … to do の it は形式目的語
  • 名詞的用法を学ぶ段階から、to do を取る動詞と doing を取る動詞を区別する

よくある間違い

間違い 1

誤りTo study English are important.
正しくはTo study English is important.
理由不定詞句全体を1つの主語として扱うので、動詞は単数扱いです。

間違い 2

誤りI hope going abroad someday.
正しくはI hope to go abroad someday.
理由hope は目的語に to do を取ります。

間違い 3

誤りMy dream is become a pilot.
正しくはMy dream is to become a pilot.
理由補語になる不定詞にも to が必要です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、to の後ろ、文中での働き、意味上の主語、主節との時間関係を自分で一度確認してみてください。

Q1. 名詞的用法は文中で何になる?
主語・目的語・補語になります。
Q2. To read books is fun. の主語は?
To read books 全体です。
Q3. I decided to leave. の to leave は何用法?
decided の目的語なので名詞的用法です。
Q4. find it difficult to do の it は何?
形式目的語です。
Q5. decide の後ろは to do と doing のどちらが基本?
to do です。これからすることを決める意味になりやすいからです。
迷ったら:to の後ろが原形かを確認し、名詞的・形容詞的・副詞的用法、意味上の主語、時間関係、前置詞の有無の順に見ます。

まとめ

名詞的用法では、to do 全体が名詞のかたまりとして働きます。

主語・目的語・補語のどこに入っているかを見れば、名詞的用法かどうかを安定して判断できます。


この章の進行

次は、不定詞の中でも 形容詞的用法 を整理します。


ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

目次