第4文型の受動態

第4文型の受動態
目次

導入

第4文型 SVOO は、目的語が2つあります。そのため、受動態も1通りではなく、どちらの目的語を主語にするかが問題になります。

My father gave me a watch. では me と a watch の2つが目的語です。

この記事では、第4文型の受動態を、人を主語にする形、物を主語にする形、前置詞が必要な形に分けて整理します。

この記事のポイント(読了5分)
  • 人を主語にする受動態
  • 物を主語にする受動態
  • to 型と for 型を区別する
  • ask は of を使うことがある

基本

第4文型の受動態では、2つの目的語のうち、どちらか一方を主語にする形を考えます。

ただし buy / make / cook などでは、物を主語にして for を残す形が標準的で、人を主語にする受動態は避けることが多いです。

能動態 人を主語 物を主語
He gave me a book. I was given a book by him. A book was given to me by him.
She sent him a letter. He was sent a letter by her. A letter was sent to him by her.
My mother bought me a bag. 人を主語にした形は不自然になりやすい A bag was bought for me by my mother.
They asked me a question. I was asked a question by them. A question was asked of me by them.

人を主語にする受動態

第4文型では、人を表す間接目的語を主語にして受動態を作れます。

He gave me a book. なら I was given a book by him. です。日本語では「私は本を与えられた」となります。

He gave me a book.
I was given a book by him.
She told me the truth.
I was told the truth by her.

物を主語にする受動態

物を表す直接目的語を主語にすることもできます。その場合、残った人の前に to / for / of などが必要になることがあります。

He gave me a book. なら A book was given to me by him. です。

She showed me her painting.
Her painting was shown to me.
My mother bought me a bag.
A bag was bought for me by my mother.

判別のコツ

to 型と for 型を区別する

give, send, show, teach, tell などは、物を主語にした受動態で to を使いやすい動詞です。

buy, make, cook, get などは、相手のために何かをする意味があるため for を使いやすいです。

A letter was sent to him.
手紙は彼に送られました。
Dinner was cooked for us.
夕食は私たちのために作られました。

ask は of を使うことがある

ask 人 質問 の形では、質問を主語にした受動態で of を使うことがあります。

They asked me a difficult question. は、A difficult question was asked of me. とできます。

They asked me a difficult question.
A difficult question was asked of me.
I was asked a difficult question.
私は難しい質問をされました。

自然な形を優先する

文法上は2通り考えられても、実際には人を主語にするほうが自然な場合、物を主語にするほうが自然な場合があります。

特に buy / make / cook は、物を主語にして for を残す形を優先すると安全です。

入試では機械的に両方を作るのではなく、空所の前後に合う主語・前置詞・語順を確認します。

I was given a chance.
私は機会を与えられました。自然。
A chance was given to me.
機会が私に与えられました。文脈によって自然。

よくある間違い

間違い 1

不自然A book was given me by him.(イギリス英語では見られるが、受験では to を付ける)
正しくはA book was given to me by him.
理由物を主語にした場合、me の前に to が必要です。

間違い 2

誤りA bag was bought to me by my mother.
正しくはA bag was bought for me by my mother.
理由buy は for 型です。

間違い 3

誤りI was given to a book.
正しくはI was given a book.
理由人を主語にした場合、残った物の前に to は置きません。

まとめ

第4文型の受動態では、人と物のどちらを主語にするかを確認します。

物を主語にしたときの to / for / of の処理が、入試で特に狙われます。


この章の進行

次は、受動態の中でも 第5文型の受動態 を整理します。


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この記事を書いた人

大学受験英語の専任講師。指導歴9年・のべ1,500人以上を指導。TOEIC990点(満点)・英検1級・登録日本語教員。英文法・英文解釈・英作文を「順番につなげて」学べるよう、問題演習を中心にわかりやすい解説を発信しています。

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