導入
受動態は「〜される」と訳す形だと覚えられがちですが、それだけでは入試問題に対応しきれません。
The window was broken. は「窓が割られた」と訳せますが、英語では「誰が割ったか」よりも「窓がどうなったか」に焦点があります。
第5章では、受動態を be + 過去分詞の公式だけでなく、目的語の移動、by 句の有無、時制、助動詞、第4文型・第5文型、群動詞まで含めて整理します。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 受動態をどう見るか
- 基本用法(受動態の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
受動態の中心イメージは、動作をする側ではなく、動作を受ける側を主語にすることです。
能動態では A does B のように「する人・もの」が主語になります。受動態では B is done by A のように「される人・もの」が主語になります。
| 項目 | 基本形 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 基本形 | S be p.p. | 主語が動作を受ける |
| by 句 | by + 行為者 | 誰がしたかを必要なときだけ出す |
| 時制 | is / was / has been / will be done | be 動詞が時制を受け持つ |
| 助動詞 | can be done / must be done | 助動詞 + be + p.p. |
| 文型 | 第4文型・第5文型も受動態になる | 目的語や補語の関係を崩さない |
基本用法(受動態の概要)
受動態は目的語を主語にする
受動態を作るには、まず能動態の目的語を見つけます。能動態の目的語が、受動態の主語になります。
Tom broke the window. では the window が目的語です。これを主語にすると The window was broken by Tom. になります。
be 動詞が時制を表す
受動態の中心は be + p.p. です。過去分詞は done の部分で、時制は be 動詞の形で表します。
現在なら is / are done、過去なら was / were done、未来なら will be done、現在完了なら have / has been done になります。
応用例と判別のコツ
by 句は必ず必要ではない
受動態では by + 行為者を置けますが、毎回置くわけではありません。誰がしたかが明らか、重要でない、不明な場合は省略されます。
English is spoken in many countries. では、話す人は多くの人々で明らかなので by people を普通は置きません。
日本語の「れる・られる」に引っ張られない
日本語では「ほめられる」「驚かされる」のように訳せても、英語で必ず受動態になるとは限りません。
受動態かどうかは、日本語訳ではなく、英語の主語が動作をする側か、受ける側かで判断します。
受動態にできるのは目的語を取る動詞
基本的に、受動態にできるのは目的語を取る他動詞です。目的語がない自動詞は、受け身にする相手がありません。
arrive, happen, occur, disappear などは自動詞なので、普通は受動態にしません。
大学受験で問われる重要ポイント
- 受動態の基本形は be + 過去分詞
- 能動態の目的語が受動態の主語になる
- 時制は be 動詞の形で表す
- by 句は必要なときだけ置く
- 自動詞は普通、受動態にできない
- 日本語訳よりも主語と動詞の関係を見る
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、主語・動詞・時制・文型を自分で一度確認してみてください。
Q1. 受動態の基本形は?
Q2. 能動態のどの語が受動態の主語になる?
Q3. by 句は必ず必要?
まとめ
受動態は、動作を受ける側を主語にする表現です。
第5章では、be + p.p. の基本から、時制・助動詞・文型・群動詞・入試頻出表現まで、受動態を文全体の構造として整理していきます。
この章の進行
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ここから第 5 章「受動態」に入ります。まずは全体像を押さえてから、書き換え・時制・文型・群動詞・重要表現へ進みます。