【英文法 第1章】第 5 文型の重要構文|使役動詞・知覚動詞を整理する

目次

導入

第 5 文型 SVOC の中でも、大学受験で特によく問われるのが 使役動詞知覚動詞 です。

種類 意味 代表動詞
使役動詞 〜させる・〜してもらう・〜するのを許す make / let / have(+準使役 get / help)
知覚動詞 見る・聞く・感じるなど人の感覚を表す see / hear / watch / feel / notice
My teacher made me rewrite the essay.(先生は私にその作文を書き直させた)
I saw him cross the street.(私は彼が通りを渡るのを見た)

使役動詞・知覚動詞では、C に 動詞の原形 が来ることが多いです。ここで to を入れてしまうミスが非常によくあります。

× My teacher made me to rewrite the essay.
〇 My teacher made me rewrite the essay.

この記事では、第 5 文型の中でも特に重要な、使役動詞と知覚動詞の形・意味・受験で問われるポイントを整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — O と C の主述関係
  2. 基本用法(使役動詞・知覚動詞の概要) — 5 動詞 + 知覚動詞の形
  3. 応用例と判別のコツ — make / let / have / get / help / see / hear の使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 入試で狙われる判別ルール
  5. よくある間違い — 受験生がやりがちなミス

第 5 文型 SVOC の深掘り編です。O と C の関係を、使役動詞・知覚動詞まで広げて整理します。

単元の中心イメージ

使役動詞・知覚動詞の中心イメージは、

O が C する

という関係です。形は S + V + O + C。O と C の間に意味上の主語・述語関係があります。

I made him clean the room.(him が clean the room する関係)
I heard her sing.(her が sing する関係)

使役動詞・知覚動詞の早見表

動詞 意味 後ろの形
make O do O に強制的に〜させる 原形
let O do O が〜するのを許す 原形
have O do O に〜してもらう/〜させる(依頼) 原形
get O to do O に〜してもらう(準使役) to 不定詞
help O (to) do O が〜するのを手伝う(準使役) 原形 or to 不定詞
see / hear / watch / feel / notice O do O が〜するのを見る・聞くなど 原形

これらはすべて、第 5 文型 SVOC の重要構文です。

基本用法(使役動詞・知覚動詞の概要)

使役動詞の基本形

使役動詞 make / let / have は、動詞の原形 を後ろに取ります。

make + O + 原形 The teacher made the students read the book.
let + O + 原形 My parents let me go out.
have + O + 原形 I had him repair my bike.

ここで重要なのは、make / let / have の後ろでは、基本的に to 不定詞ではなく動詞の原形を使う ことです。

× I had him to repair my bike.
〇 I had him repair my bike.

知覚動詞の基本形

知覚動詞 see / hear / watch / feel / notice なども、第 5 文型を作ります。

知覚動詞 + O + 原形 I saw him enter the room.
知覚動詞 + O + doing I saw him crossing the street.
知覚動詞 + O + done I heard my name called.

× I saw him to enter the room.
〇 I saw him enter the room.

C の形(原形 / 現在分詞 / 過去分詞)

知覚動詞と一部の使役動詞では、C の形によって意味が変わります。

C の形 O と C の関係 ニュアンス
原形 do O が C する(能動) 動作全体を見た・聞いた
現在分詞 doing O が C している(進行中) 動作の途中を見た・聞いた
過去分詞 done O が C される(受動) O が動作される側

応用例と判別のコツ

ここからは、それぞれの動詞の使い分けを整理していきます。

① make O do:O に〜させる

make O do は、「O に〜させる」という意味です。強制感やや強め のニュアンスを持ちます。

My father made me wash the car.(父は私に車を洗わせた)

ただし、無生物が主語のときは「O が〜する原因になる」という意味でも使われます。

The movie made me cry.(その映画は私を泣かせた/映画が原因で私が泣いた)
His joke made everyone laugh.(彼の冗談はみんなを笑わせた)

× My father made me to wash the car.
〇 My father made me wash the car.

② let O do:O が〜するのを許す

let O do は、「O が〜するのを 許す」という意味です。make よりも強制感はなく、許可のニュアンスがあります。

My parents let me use their car.(両親は私が車を使うのを許してくれた)

重要表現:let me know / let me …

let は、相手に許可を求める表現でもよく使われます。

表現 意味
Let me know 私に〜を知らせてください
Let me help you. 私に手伝わせてください
Let me see … 〜を見せてください/えーと

③ have O do:O に〜してもらう・〜させる

have O do は、「O に〜してもらう」「O に〜させる」という意味です。make よりも 強制感が弱く、依頼・手配・当然の役割 としてさせるニュアンスがあります。

I had my brother carry the box.(弟にその箱を運んでもらった)
The manager had the staff clean the room.(マネージャーはスタッフに部屋を掃除させた)
動詞 ニュアンス
make やや強制的(無理やり〜させる)
let 許可(〜するのを許す)
have 依頼・手配(〜してもらう・〜させる)

④ get O to do:O に〜してもらう(準使役)

get は使役の意味で使えますが、後ろに動詞の原形ではなく to 不定詞 を使います。

I got him to help me.(彼に手伝ってもらった)
She got her son to clean his room.(息子に部屋を掃除させた)

× She got her son clean his room.
〇 She got her son to clean his room.

make / let / have と get の対比

動詞
make / let / have O + 原形 I had him help me.
get O + to do I got him to help me.

この違いは、整序問題・空所補充で頻出です。

⑤ help O (to) do:O が〜するのを手伝う

help も準使役動詞として、第 5 文型を作ります。後ろは原形でも to 不定詞でも OK(米語では原形が多い)です。

He helped me (to) wash the car.(彼は私が車を洗うのを手伝ってくれた)
動詞 後ろの形
make / let / have 原形
help 原形 / to 不定詞 どちらも OK
get to 不定詞

⑥ have O done:O を〜してもらう・〜される

have は、O の後ろに 過去分詞 を置く形もあります。この場合、O と過去分詞の間に 受動関係 があります。

I had my hair cut.(髪を切ってもらった)
I had my bike repaired.(自転車を修理してもらった)

ただし、文脈によっては 被害の意味 になることもあります。

I had my bag stolen.(バッグを盗まれた)
She had her window broken.(彼女は窓を壊された)
have O done の意味
〜してもらう(依頼) I had my hair cut.
〜される(被害) I had my bag stolen.

文脈で判断しましょう。

⑦ get O done:O を〜してもらう

get O done も、have O done と似た意味を表します。

I got my watch repaired.(時計を修理してもらった)
She got her room cleaned.(部屋を掃除してもらった)

get O done は have O done より 口語的 で、「何とかして〜してもらう」というニュアンスが出ることがあります。受験ではどちらも「O を〜してもらう/O が〜される」と覚えれば十分です。

⑧ have O do と have O done の違い

have は、後ろの形で意味が変わります。

関係
have O do(人 do) O が動作をする I had him cut my hair.(彼に髪を切ってもらった)
have O done(物 done) O が動作をされる I had my hair cut.(髪を切ってもらった)

判別のコツ:
人 + 原形 = 人が動作をする
物 + 過去分詞 = 物が動作をされる

⑨ see O do / see O doing / see O done

知覚動詞では、C の形でニュアンスが変わります。

意味
see O do O が〜するのを見る(動作全体) I saw him cross the street.
see O doing O が〜しているのを見る(進行中) I saw him crossing the street.
see O done O が〜されるのを見る(受動) I saw the window broken.
I saw him cross the street. 彼が通りを渡るのを(最初から最後まで)見た
I saw him crossing the street. 彼が通りを渡っている途中を見た

⑩ hear O do / hear O doing / hear O done

hear も同じ 3 パターンが使えます。

hear O do I heard her sing. 彼女が歌うのを聞いた
hear O doing I heard her singing. 彼女が歌っているのを聞いた
hear O done I heard my name called. 自分の名前が呼ばれるのを聞いた

× I heard my name call.(my name は call される 側)
〇 I heard my name called.

O が動作の 受け手 なら、過去分詞を使います。

大学受験で問われる重要ポイント

ポイント 1:使役動詞 make / let / have の後ろは動詞の原形

〇 正しい × 誤り
He made me clean the room. He made me to clean the room.
She let me use her phone. She let me to use her phone.
I had him carry my bag. I had him to carry my bag.

ポイント 2:get は O to do、help は両方 OK

動詞
make / let / have O + 原形(to なし)
get O + to do(to あり)
help O + (to) do(どちらも OK)

× I got him help me.
〇 I got him to help me.

ポイント 3:make の受け身では to が戻る

能動態の make O do は、受動態になると to が必要 になります。

能動態 受動態
The teacher made me read the book. I was made to read the book.

× I was made read the book.
〇 I was made to read the book.

make O do / be made to do はセットで覚える最頻出ペアです。

let と have の受動態let O do は受動態の形をほぼ使いません(「許可される」は be allowed to do で表すのが普通)。have O do も受動態化はまれで、文脈に応じて be told to do などの別表現に置き換わります。受動態の練習は make / see / hear で十分です。

ポイント 4:知覚動詞の後ろも動詞の原形

〇 正しい × 誤り
I saw him leave the room. I saw him to leave the room.
I heard her play the piano. I heard her to play the piano.

ポイント 5:知覚動詞の受け身でも to が戻る

知覚動詞の文も、受け身になると to が必要 になります。

能動態 受動態
I saw him enter the room. He was seen to enter the room.
I heard her sing. She was heard to sing.
動詞 能動態 受動態
make make O do be made to do
see see O do be seen to do
hear hear O do be heard to do

「能動態は原形、受動態は to」と覚えましょう。

ポイント 6:do / doing / done の違いを見分ける

知覚動詞では、C の形で意味が変わります。

意味
see O do O が〜するのを見る(動作全体)
see O doing O が〜しているのを見る(進行中)
see O done O が〜されるのを見る(受動関係)

この 3 つの違いは、大学受験で非常に重要です。

ポイント 7:have O do と have O done を区別する

関係
have 人 do(原形) O が動作する I had him cut my hair.
have 物 done(過去分詞) O が動作される I had my hair cut.

判別のコツ:
– O の後ろの動詞は 能動? → 原形
– O の後ろの動詞は 受動? → 過去分詞

ポイント 8:have O done には被害の意味もある

have O done は、「〜してもらう」だけでなく「〜される(被害)」の意味になることがあります。

意味
I had my hair cut. 髪を切ってもらった(依頼)
I had my camera stolen. カメラを 盗まれた(被害)
She had her window broken. 窓を 壊された(被害)

「してもらう」か「される(被害)」かは、文脈 で判断します。

よくある間違い

間違い 1:make O do に to を入れる

× The teacher made me to answer the question.
〇 The teacher made me answer the question.

間違い 2:let O do に to を入れる

× My parents let me to go out.
〇 My parents let me go out.

間違い 3:have O do に to を入れる

× I had him to carry my bag.
〇 I had him carry my bag.

間違い 4:get O to do の to を落とす

× I got him help me.
〇 I got him to help me.

get は to が必要(make / let / have とは違う)。

間違い 5:make の受け身で to を忘れる

× I was made read the book.
〇 I was made to read the book.

能動態は make O do、受動態は be made to do

間違い 6:知覚動詞の後ろに to を入れる

× I saw him to cross the street.
〇 I saw him cross the street.

間違い 7:知覚動詞の受け身で to を忘れる

× He was seen enter the room.
〇 He was seen to enter the room.

能動態 see O do、受動態 be seen to do

間違い 8:see O do と see O doing を同じ意味だと思う

解釈
I saw him run. 走る動作全体を見た
I saw him running. 走っている途中を見た

ニュアンスが違います。

間違い 9:過去分詞の受動関係を見落とす

× I heard my name call.
〇 I heard my name called.

my name は call される 側なので、過去分詞 called を使います。

間違い 10:have O do と have O done を混同する

× I had my bike repair.(my bike は repair される側)
〇 I had my bike repaired.(受動:物 + 過去分詞)
〇 I had him repair my bike.(能動:人 + 原形)

O と C の関係を 能動か受動か で判断しましょう。

理解を固める確認問題

使役動詞・知覚動詞は、第5文型の中でも C の形が得点差になりやすい単元です。

Q1. to は必要ですか?
例:The teacher made me read the book.
能動態の make O do では to は不要です。ただし受動態では I was made to read the book. のように to が戻ります。
Q2. get はどの形を取りますか?
例:I got him to help me.
get は get O to do の形を取ります。make / let / have O do と区別します。
Q3. called は何を表しますか?
例:I heard my name called.
my name が「呼ばれる」関係なので、called は過去分詞の C です。受動関係を表します。
迷ったら:C の形は、O との関係で決めます。O がするなら原形・to不定詞・現在分詞、O がされるなら過去分詞です。

まとめ

第 5 文型 SVOC の中でも、使役動詞と知覚動詞は大学受験で非常によく問われます。

使役 5 動詞の早見表

動詞 後ろの形 意味
make O do 原形 O に強制的に〜させる
let O do 原形 O が〜するのを許す
have O do 原形 O に〜してもらう(依頼)
get O to do to 不定詞 O に〜してもらう(準使役)
help O (to) do 原形 or to 不定詞 O が〜するのを手伝う

have / get の二重用法

意味
have / get 人 do I had him cut my hair. 人に〜してもらう
have / get 物 done I had my hair cut. 物を〜してもらう/〜される

知覚動詞の 3 パターン

意味
see O do I saw him cross the street. O が〜するのを見る(動作全体)
see O doing I saw him crossing the street. O が〜しているのを見る(途中)
see O done I heard my name called. O が〜されるのを見る・聞く(受動)

能動態と受動態の対応

動詞 能動 受動
make make O do be made to do
see see O do be seen to do
hear hear O do be heard to do

能動は原形、受動は to がポイントです。

大学受験で重要なポイント

  • make / let / have O do に to を入れない
  • get O to do では to が必要
  • help O (to) do は両方 OK
  • be made to do / be seen to do / be heard to do(受動態では to が戻る)
  • 知覚動詞の do / doing / done で意味が変わる(動作全体 / 進行中 / 受動)
  • have O do(人 + 原形)と have O done(物 + 過去分詞)を区別
  • have O done には 被害の意味 もある(had my bag stolen)

使役動詞・知覚動詞は、単に形を暗記するだけではなく、O と C の関係 を見ることが大切です。

  • O が C する のか(能動:原形)
  • O が C している のか(進行中:現在分詞)
  • O が C される のか(受動:過去分詞)

この関係を確認できれば、原形・現在分詞・過去分詞の使い分けも理解しやすくなります。


この章の進行

次は、章の集大成として 5 文型の見分け方まとめ に進みます。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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