長文で主語と動詞を見つける方法

英語の長文が読めない人の多くは、単語力が足りないというより、文の骨格をつかめていないことが多いです。

特に多いのが、
「主語と動詞を見失う」
というつまずきです。

英文は、日本語のように最後まで読まないと述語が出てこない言語ではありません。
むしろ、英語は主語と動詞を早めに押さえることで、文の骨格を先に見抜く読み方がしやすい言語です。

ところが、大学受験レベルになると、主語のあとに

  • 前置詞句
  • 不定詞
  • 関係詞節
  • 分詞
  • 挿入表現

などが入ってきて、どこが本当の動詞なのか分からなくなることがあります。

その結果、

  • 修飾語を主語の一部だと思ってしまう
  • 関係詞節の中の動詞を主節の動詞だと勘違いする
  • 文の最後まで行っても何が述べたい文なのかつかめない

という状態になってしまいます。

今回は、そうした受験生に向けて、
「長文で主語と動詞を見失わないための最初の一歩」
を、大学受験レベルの1問を使って丁寧に確認していきます。

目次

この記事でわかること

  • 英文解釈で主語と動詞を見失う原因
  • 修飾語が長く入った英文の読み方
  • 主節の主語と動詞を見抜く基本手順

問題

次の英文を読み、主節の主語と動詞の組み合わせとして最も適切なものを選びなさい。

The proposal to reduce the amount of plastic used in packaging, which several young engineers at the company had been developing for months, has attracted attention from overseas buyers.

  1. The proposal / has attracted
  2. the amount / used
  3. several young engineers / had been developing
  4. overseas buyers / attracted

解答

正解は 1. The proposal / has attracted です。

和訳

包装に使われるプラスチックの量を減らすためのその提案は、会社の数人の若い技術者たちが何か月もかけて開発してきたものなのだが、海外の買い手たちの注目を集めている。

解説

まず最初に見るべきなのは、文の骨格です

この英文を読んで詰まってしまう人は、途中に情報がたくさん入っているせいで、
どこが文の中心なのか分からなくなっていることが多いです。

ですが、英文解釈の最初の一歩はシンプルです。

まずは、
「この文の主語は何か」
「その主語に対応する動詞は何か」
を探します。

この文の主語は The proposal

文の先頭はこう始まっています。

The proposal to reduce the amount of plastic used in packaging

ここで大事なのは、名詞の中心を見ることです。

この部分の中心は The proposal です。
その後ろの

  • to reduce the amount of plastic used in packaging

は、proposal を詳しく説明している修飾表現です。

つまり、この段階では

主語候補は The proposal

だと考えるのが自然です。

途中の which 以下は主節ではない

次に問題になるのが、この部分です。

which several young engineers at the company had been developing for months

ここで had been developing が見えるので、
「これが動詞かな」と思ってしまう受験生が多いです。

しかし、ここは which で始まっているので、主節ではなく、
The proposal を説明する関係詞節です。

つまり、

  • 主節の話
  • 関係詞節の中の話

を分けて読む必要があります。

したがって、had been developing は主節の動詞ではありません。

主節の動詞は has attracted

関係詞節をひとまとまりでいったん脇に置くと、文全体は次のように見えてきます。

The proposal … has attracted attention from overseas buyers.

こうすると、主語と動詞の対応がはっきりします。

  • 主語:The proposal
  • 動詞:has attracted

これが、この文の主節の骨格です。

なぜ他の選択肢は違うのか

2. the amount / used

これは文の一部だけを見てしまったパターンです。

たしかに the amount of plastic used in packaging という部分はありますが、
used はここで主節の動詞ではありません。

この used は、plastic を後ろから説明する過去分詞的な働きをしています。

3. several young engineers / had been developing

これも非常に選びやすい誤答です。

たしかに several young engineers at the company had been developing という並びは見えます。
ですが、これは which に導かれた関係詞節の中の内容です。

つまりこれは、主節ではなく、The proposal を説明するための追加情報です。

4. overseas buyers / attracted

これは文末だけを見てしまったパターンです。

from overseas buyers は前置詞 from を含んでいるので、
buyers は主語にはなれません。

ここは「海外の買い手たちからの注目」というまとまりで、attention にかかっています。

この問題のポイント

この問題でいちばん大切なのは、途中にどれだけ情報が入っていても、主節の主語と動詞を見失わないことです。

そのためには、次の順番で読むのがおすすめです。

主語と動詞を見抜く3ステップ

  1. 文頭の名詞を見て、まず主語候補を置く
  2. 途中の修飾語や関係詞節をいったん脇に置く
  3. 主語に対応する本当の動詞を探す

今回なら、The proposal に対応する動詞は has attracted でした。

よくある誤解

動詞が見えたらそれが主節の動詞、ではない

これは英文解釈の初期にとても多いミスです。

英語では1文の中に、

  • 主節の動詞
  • 関係詞節の動詞
  • 分詞由来の表現
  • 不定詞

などが混ざることがあります。

そのため、動詞らしい形が見えた瞬間に飛びつくのではなく、
「これは誰に対応する動詞か」
を確認する必要があります。

まとめ

今回の問題の正解は The proposal / has attracted でした。

この文では、主語のあとに長い修飾表現と関係詞節が入っていたため、途中の had been developing に引っぱられやすくなっていました。

ですが、主節の骨格だけを取り出せば、

The proposal has attracted attention …

となります。

英文解釈で長文が読みにくいときは、まず次の3点を確認してください。

  • 文頭の名詞は何か
  • 途中の情報は主節か修飾か
  • その名詞に対応する本当の動詞は何か

この見方ができるようになると、長い英文でも「何が述べられている文なのか」がかなりつかみやすくなります。

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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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