混合仮定法の読み方

仮定法が苦手な人は、if節の形だけを見て判断しようとしてしまうことが多いです。

たとえば、if節に had + 過去分詞 があれば、
「主節も would have + 過去分詞 だろう」
と機械的に考えてしまう人は少なくありません。

ですが、大学受験ではそれだけでは足りません。

実際の入試では、if節が過去の話でも、主節は現在の結果を表していることがあります。
このタイプの問題では、if節だけでなく、主節がいつの話をしているのかまで見ないと正解できません。

今回は、仮定法が曖昧になりやすい人に向けて、
「if節だけで判断しない読み方」を、大学受験で出そうな1問を使って丁寧に確認していきます。

目次

この記事でわかること

  • 仮定法で if節だけを見て判断してはいけない理由
  • 過去の条件と現在の結果がズレる問題の考え方
  • 大学受験レベルの仮定法問題の読み方

問題

次の英文の空所に入る最も適切なものを選びなさい。

If I had started preparing for the exam earlier, I ___ so anxious about it now.

  1. am not
  2. were not
  3. would not be
  4. would not have been

解答

正解は 3. would not be です。

和訳

もしもっと早くその試験の準備を始めていたら、私はそれほど不安ではないだろう。

解説

まずは if節を見る

if節は次の部分です。

If I had started preparing for the exam earlier

ここで使われている had started は過去完了です。
したがって、この時点で

「もっと早く準備を始めていなかった」という過去の事実に反する仮定

だとわかります。

ここまでは、多くの受験生が判断できます。

でも、if節だけで終わってはいけない

仮定法が苦手な人は、ここで
「had started だから、主節は would have been かな」
と機械的に考えてしまいます。

ですが、この問題で本当に大事なのは主節の時間です。

主節を見ると、

I ___ so anxious about it now

となっています。

ここにある now が重要です。
この語があることで、話し手が述べたいのは今の状態だとわかります。

つまりこの文は、

  • 過去にもっと早く準備していたら
  • 今はこんなに不安ではないだろう

という構造になっています。

だから主節は would not be になる

主節が表しているのは現在の結果です。
そのため、ここは

would not be

が正解になります。

全文は次のようになります。

If I had started preparing for the exam earlier, I would not be so anxious about it now.

意味は、

「もしもっと早く準備を始めていたら、今こんなに不安ではないだろう」

です。

なぜ他の選択肢は違うのか

1. am not

これは直説法です。
「私は今不安ではない」という事実をそのまま述べる形になってしまいます。

この文は仮定法であり、現実には「今、不安である」ことが前提なので不適切です。

2. were not

主節にそのまま were not を置くことはできません。
ここでは would not be のように助動詞を伴う形が必要です。

4. would not have been

これを選びたくなる人は多いです。
たしかに if節が had started なので、それらしく見えます。

ただし、would not have been は過去の結果を表します。
この文は now によって現在の結果を述べているので、不正解です。

この問題のポイント

この問題でいちばん大切なのは、if節だけで判断しないことです。

仮定法では、次の順番で読むと安定します。

仮定法を読む3ステップ

  1. if節の時制を見る
    過去形なのか、過去完了なのかを確認します。
  2. 主節がいつの話をしているかを見る
    過去の結果なのか、現在の結果なのかを確認します。
  3. 文全体の意味をつなぐ
    過去の条件が現在の結果にどう影響しているのかを考えます。

この3段階で読むだけでも、仮定法のミスはかなり減ります。

よくある誤解

had があったら主節も would have p.p. になる、ではない

これは受験生が非常にやりがちなミスです。

もちろん、

  • if節:had + 過去分詞
  • 主節:would have + 過去分詞

という形は基本です。

ですが、それは主節も過去の結果を表しているときの話です。

今回のように、主節が現在の結果を表しているなら、

  • if節:had + 過去分詞
  • 主節:would + 動詞の原形

になることがあります。

このズレに対応できるかどうかで、仮定法の理解度は大きく変わります。

まとめ

今回の問題の正解は would not be でした。

理由は、if節が過去の反事実を表していても、主節では now によって現在の結果が述べられているからです。

仮定法で迷ったときは、次の3つを確認してください。

  • if節は過去の話か、現在の話か
  • 主節は過去の結果か、現在の結果か
  • 文全体として、何を現実と違うこととして述べているか

仮定法は、形だけで覚えるよりも、文全体の意味を追いながら読むほうが確実に強くなります。

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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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