【英文法 第12章】it / one / that の使い分け|同じもの・同じ種類・前の内容を受ける形

目次

導入

it / one / that は、どれも前に出た名詞を受けるように見えるため混同しやすい代名詞です。

it は同じもの、one は同じ種類の別の1つ、that は前の名詞や内容を少し硬く受ける形として使われます。

この記事では、it / one / that / those の基本差、形式主語 it、強調構文との関係、入試で狙われる置き換えを整理します。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 名詞・代名詞・冠詞をどう見るか
  2. 基本用法(it / one / that の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・英作文で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語の感覚に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

it / one / that の中心は、何を受けているかを具体的に判断することです。

I lost my pen, so I bought it. なら、なくした同じペンを買ったことになります。普通は不自然です。I lost my pen, so I bought one. なら、同じ種類の別のペンを買った意味になります。

that は the population of Japan is larger than that of Canada. のように、前の名詞 population の繰り返しを避ける形で使われます。

基本 注意
it 同じもの・同じ内容 I found my bag. It was under the desk. 可算単数・不可算・内容を受ける
one 同じ種類の別の1つ I need a pen. Do you have one? 可算単数の代用
ones 同じ種類の複数 red ones 複数可算名詞の代用
that 前の名詞・内容の代用 the price of oil and that of gas 硬い比較表現で頻出
those 前の複数名詞の代用 students here and those abroad people の代用にも使う

基本用法(it / one / that の概要)

it は同じものを受ける

it は、前に出た同じもの・同じ内容を受けます。

I bought a book. It was interesting. なら、買ったその本が面白かったという意味です。it は可算単数だけでなく、不可算名詞や文全体の内容を受けることもあります。

I found my key. It was in my bag.
見つけたその鍵を it が受けます。
He said he was sorry, but I did not believe it.
前の発言内容を it が受けています。

one は同じ種類の別の1つ

one は、前に出た可算名詞と同じ種類の別の1つを表します。

I do not have a dictionary. I need one. では、特定の同じ辞書ではなく、辞書という種類のものが1冊必要という意味です。

This chair is broken. Please bring another one.
別の椅子。
I like this shirt better than the blue one.
blue one は blue shirt の意味。

that / those は比較でよく使う

that は前の単数名詞や不可算名詞を、those は前の複数名詞を受けます。

比較で同じ名詞の繰り返しを避けるときによく使われます。the climate of Japan and that of Canada の that は climate を受けます。

The population of Tokyo is larger than that of Osaka.
that は population。
The students in this class are quieter than those in the next class.
those は students。

応用例と判別のコツ

one は不可算名詞を受けにくい

one は可算名詞の代用です。不可算名詞を受けるときは普通 it を使います。

I need some information. Do you have it? は、特定の情報を指すなら it です。別の情報を1つという意味で one は使いにくいです。

This advice is useful. I will follow it.
advice は不可算なので it。
I like this song. Do you know another one?
song は可算なので one。

形式主語・形式目的語の it

it は、後ろの不定詞句・動名詞句・that 節を受ける形式主語・形式目的語として使われます。

It is important to study every day. では、本当の内容は to study every day です。I found it difficult to solve the problem. では it が形式目的語です。

It is natural that she got angry.
that 節を後ろに置いています。
I think it important to review mistakes.
it が形式目的語。

強調構文の it

It is A that … の形で、A を強調する構文があります。

It was Tom that broke the window. は「窓を割ったのはトムだった」という意味です。この it は特定のものを指す代名詞ではなく、構文上の it です。

It was yesterday that I met her.
yesterday を強調。
It is this rule that many students forget.
this rule を強調。

大学受験で問われる重要ポイント

  • it は同じもの・同じ内容を受ける
  • one は同じ種類の別の可算単数名詞を受ける
  • ones は複数可算名詞を受ける
  • that は前の単数名詞・不可算名詞を硬く受けることがある
  • those は前の複数名詞を受ける
  • 比較では that of / those of が頻出
  • 形式主語・形式目的語の it を見抜く
  • 強調構文の It is A that … を代名詞の it と混同しない

よくある間違い

間違い 1

誤りI lost my umbrella, so I bought it.
正しくはI lost my umbrella, so I bought one.
理由なくした同じ傘を買ったのではなく、別の傘なら one です。

間違い 2

誤りThis information is useful. I will remember one.
正しくはThis information is useful. I will remember it.
理由information は不可算名詞なので one では受けません。

間違い 3

誤りThe climate of Japan is different from it of Canada.
正しくはThe climate of Japan is different from that of Canada.
理由比較で前の名詞 climate を受けるときは that of を使います。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、名詞の数、代名詞の指示対象、冠詞の有無を自分で一度確認してみてください。

Q1. it と one の基本差は?
it は同じもの、one は同じ種類の別の1つです。
Q2. one は不可算名詞を受けられる?
普通は受けません。不可算名詞は it で受けます。
Q3. that of Canada の that は何を受ける?
前に出た単数名詞または不可算名詞です。
Q4. It is important to sleep well. の it は何?
形式主語です。
迷ったら:名詞は可算・不可算と単数・複数、代名詞は何を受けるか、冠詞は不特定・特定・一般論のどれかを最初に確認します。

まとめ

it / one / that は、同じものか、同じ種類か、前の名詞の繰り返しを避ける形かで使い分けます。

比較の that of / those of、形式主語 it、強調構文まで押さえると、読解と整序問題で強くなります。


この章の進行

次は、名詞・代名詞・冠詞の中でも 再帰代名詞 を整理します。


ONLINE LESSON
無料体験のご案内

1 対 1・60 分・完全無料・勧誘なし。
英文を「読める」状態に変える学習方針を、個別にご提案します。

無料体験を申し込む →

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

目次