導入
過去完了は had + 過去分詞の形です。日本語では「〜していた」と訳されることが多いですが、それだけで判断すると間違えます。
過去完了の中心は、過去のある時点より前です。つまり、現在完了の基準が現在であるのに対して、過去完了の基準は過去の一点です。
大過去・過去完了の経験・過去完了の継続は、すべて「過去の基準時点までに」という考え方で整理できます。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — その時制をどう見るか
- 基本用法(過去完了の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
過去完了の中心イメージは、過去の基準時点よりさらに前です。
過去の出来事が2つあり、その前後関係をはっきりさせたいときに使います。
| 形 | 基準時 | 例 |
|---|---|---|
| 現在完了 | 現在 | I have finished my homework. |
| 過去完了 | 過去の一点 | I had finished my homework before dinner. |
| 過去形 | 過去の出来事 | I finished my homework yesterday. |
| 過去完了進行形 | 過去の基準時までの動作継続 | I had been studying for two hours. |
基本用法(過去完了の概要)
大過去:過去よりさらに前
When I arrived, the train had left. では、私が到着したのが過去、その前に列車が出発していました。
had left にすることで、到着より前に出発が完了していたことがはっきりします。
過去完了の経験
過去のある時点までに経験があったことも過去完了で表します。
She had visited Paris twice before she entered university. は、大学に入る前までに2回パリを訪れた経験があった、という意味です。
応用例と判別のコツ
過去完了の継続
過去のある時点まで続いていた状態は had lived / had known のように表します。
for や since が出てくると現在完了を選びたくなりますが、基準時点が過去なら過去完了です。
過去完了進行形
過去の基準時点まで動作が続いていたことを強調するときは、had been doing を使います。
It had been raining for hours when we arrived. は、私たちが到着した時点まで何時間も雨が降り続いていた、という意味です。
過去完了は「過去から見た完了形」
現在完了は現在を基準にします。過去完了は、過去のある時点を基準にします。したがって、had done は「その過去時点までには終わっていた・経験していた・続いていた」という意味になります。
When I arrived, he had already left. では、私が到着した時点が基準です。その時点から見ると、彼が出発したのはさらに前です。
過去完了が不要な場合もある
過去の出来事が2つあっても、必ず過去完了を使うわけではありません。before や after によって前後関係が十分明確な場合、両方を過去形で表すこともあります。
After I finished dinner, I took a bath. は、after があるので前後関係は明確です。ただし、前に起きたことを強調したい場合や、文脈上の混乱を避けたい場合は had finished が使われます。
時制の一致で過去完了になる
He has finished the work. という内容を過去の時点で言った・知った場合、He said that he had finished the work. のように過去完了になります。
これは、現在完了がそのまま過去形になるのではなく、過去の基準時から見た完了として had done になるからです。話法や時制の一致と強くつながるポイントです。
大学受験で問われる重要ポイント
- 過去完了は過去の基準時点より前を表す
- 過去の出来事が2つあるとき、前後関係を示すために使う
- before / after があって前後関係が明確なら、過去形だけでも表せる場合がある
- 過去の基準時までの継続は had lived / had known などで表す
- 動作の継続を強調するなら had been doing
- 時制の一致で現在完了が過去完了になることがある
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、どの時制を選ぶべきかを自分で一度考えてみてください。
Q1. 過去完了の基準時は?
Q2. had been doing は何を表す?
Q3. before / after があれば必ず過去完了?
まとめ
過去完了は、過去のある時点よりさらに前を表す形です。
大過去・経験・継続・過去完了進行形は、すべて過去の基準時点から見て考えると整理できます。
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