導入
仮定法には、If I were … のような反実仮想だけでなく、要求・提案・必要性を表す that 節の形もあります。
The teacher suggested that he study harder. の study は三単現の studies ではありません。that 節の中で動詞の原形が使われています。
この形は仮定法現在と呼ばれます。イギリス英語では should を入れて、The teacher suggested that he should study harder. とすることもあります。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — 仮定法をどう見るか
- 基本用法(仮定法現在・should の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
仮定法現在の中心は、まだ現実になっていない行為を、要求・提案・必要性として述べることです。
that 節の中では、主語が三人称単数でも動詞の原形を使います。should を入れる形も同じ意味で使われます。
| 型 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 要求・提案の動詞 | V that S (should) 原形 | I suggested that he (should) go there. |
| 必要・重要の形容詞 | It is important that S (should) 原形 | It is important that he (should) be honest. |
| 命令・決定の名詞 | the order that S (should) 原形 | They gave an order that he leave immediately. |
| 未来の低い可能性 | If S should 原形 | If you should need help, call me. |
基本用法(仮定法現在・should の概要)
要求・提案の that 節
suggest, demand, insist, order, recommend, request, propose などの後ろでは、that S (should) 原形の形が使われます。
ここでの insist は「要求する」の意味です。「主張する」の意味なら普通の時制になることがあるため、意味を確認します。
必要・重要を表す形容詞
It is important / necessary / essential / desirable that S (should) 原形 の形も重要です。
主語が he でも、that 節内は he be / he go のように原形になります。
応用例と判別のコツ
should を入れる形と入れない形
アメリカ英語では should を省略して原形を使う形がよく見られます。イギリス英語では should を入れる形も一般的です。
大学受験では、空所に入る動詞が原形になること、また should を入れてもよいことを押さえます。
受動態でも原形 be done
that 節の内容が受動態なら、be done の形になります。be が原形として残るのがポイントです。
The manager ordered that the door be locked. は、the door is locked ではありません。
If S should do は別の用法
should は、If S should do の形で「万一〜するなら」という低い可能性の未来条件も表します。
これは that 節の仮定法現在とは別ですが、同じ章でまとめて押さえると、should の特殊な使い方を整理しやすくなります。
大学受験で問われる重要ポイント
- 要求・提案の that 節では S (should) 原形
- suggest / demand / insist / order / recommend / request に注意する
- It is important / necessary that S (should) 原形を押さえる
- 三単現でも動詞に s をつけない
- 受動態は be done の形にする
- If S should do は「万一〜するなら」
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、仮定法の形・時間・現実との関係を自分で一度考えてみてください。
Q1. suggest that S の後ろの動詞は?
Q2. It is important that he be honest はなぜ be?
Q3. If you should need help の should は?
まとめ
仮定法現在は、要求・提案・必要性を表す that 節で動詞の原形を使う形です。
反実仮想の仮定法とは形が違いますが、「まだ現実ではないことを述べる」という点で仮定法の仲間として整理できます。
この章の進行
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次は、仮定法の中でも 仮定法まとめ を整理します。