【英文法 第4章】as if / as though の仮定法|「まるで〜のように」を整理する

目次

導入

as if / as though は「まるで〜のように」という意味です。

現実とは違う、または本当かどうか疑わしい様子を述べるとき、後ろに仮定法を使います。

ここで大切なのは、as if の過去形・過去完了形は、普通の if の仮定法と同じ説明だけでは整理しきれないという点です。

He talked as if he knew everything. の knew は「今知っている」ではなく、talked の時点で「知っているかのように」という意味です。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — 仮定法をどう見るか
  2. 基本用法(as if / as though の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

as if / as though の中心は、実際とは違う様子を、たとえとして述べることです。

仮定法を使う場合、過去形と had p.p. は主節の時点を基準に選びます。主節と同時の様子なら過去形、主節より前の出来事なら had p.p. です。

主節との時間関係
as if S 過去形 主節の時点と同時の様子 He talked as if he knew everything.
as if S had p.p. 主節の時点より前の出来事 She looked as if she had seen a ghost.
as if S 現在形 / 過去形 実際にそうかもしれない様子 It looks as if it is going to rain.

基本用法(as if / as though の概要)

過去形は主節と同時

as if の後ろの過去形は、主節の時点と同じ時点の様子を表します。

He talks as if he knew everything. なら「今、知っているかのように」。He talked as if he knew everything. なら「その時、知っているかのように」です。過去形だから必ず現在の反実仮想、とは考えません。

He talks as if he knew everything.
彼は今、まるで何でも知っているかのように話します。
He talked as if he knew everything.
彼はその時、まるで何でも知っているかのように話しました。

過去完了は主節より前

as if の後ろの had p.p. は、主節の時点より前の出来事を表します。

She looked as if she had seen a ghost. では、幽霊を見たかのような出来事は looked の時点より前に置かれています。

He talks as if he had seen it.
彼はまるでそれを見たことがあるかのように話します。
She looked as if she had seen a ghost.
彼女はまるで幽霊を見たかのような顔をしていました。

応用例と判別のコツ

直説法になる場合

as if の後ろが必ず仮定法になるわけではありません。実際にそう見える、そうかもしれない場合は直説法も使います。

It looks as if it is going to rain. は、空模様から雨が降りそうだという普通の判断です。It looked as if he was tired. の was も、過去の looked に合わせた直説法の過去形です。

It looks as if it is going to rain.
雨が降りそうに見えます。
It looked as if he was tired.
彼は疲れているように見えました。

as though も同じ働き

as though は as if とほぼ同じ意味です。文体によって as though のほうが少し硬く感じられることがあります。

時制の判断も同じで、主節と同時なら過去形、主節より前なら had p.p. を使います。

He spoke as though he were an expert.
彼はその時、まるで専門家であるかのように話しました。

普通の仮定法と同じ説明に寄せすぎない

普通の if の仮定法では、仮定法過去を「現在の事実に反する」、仮定法過去完了を「過去の事実に反する」と説明するのが基本です。

しかし as if / as though では、主節の時点を基準に、as if 節が同時なのか、それより前なのかを見るほうが正確です。

He talked as if he knew the answer.
その時、答えを知っているかのように話しました。
He talked as if he had known the answer beforehand.
その時より前から答えを知っていたかのように話しました。

大学受験で問われる重要ポイント

  • as if / as though は「まるで〜のように」
  • 仮定法では主節の時点を基準にする
  • as if S 過去形は主節と同時の様子
  • as if S had p.p. は主節より前の出来事
  • 実際にそうかもしれない場合は直説法も使う
  • He talked as if he knew … の knew は talked と同時

よくある間違い

間違い 1

誤りHe talked as if he had known everything. 「その時、何でも知っているかのように」
正しくはHe talked as if he knew everything.
理由主節 talked と同時の様子なので、had known ではなく knew を使います。

間違い 2

誤りShe looked as if she saw a ghost.
正しくはShe looked as if she had seen a ghost.
理由幽霊を見たかのような出来事は looked より前なので had seen です。

間違い 3

誤りIt looks as if it were going to rain. 実際に降りそう
正しくはIt looks as if it is going to rain.
理由実際にそう見える場合は直説法が自然です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、仮定法の形・時間・現実との関係を自分で一度考えてみてください。

Q1. as if S 過去形は何を表す?
主節の時点と同時の、現実とは違う様子や疑わしい様子を表します。
Q2. as if S had p.p. は何を表す?
主節の時点より前に起こったかのような出来事を表します。
Q3. He talked as if he knew everything. の knew はいつの話?
talked と同じ時点、つまり「その時知っているかのように」という意味です。
Q4. as if の後ろは必ず仮定法?
いいえ。実際にそうかもしれない場合は直説法も使います。
迷ったら:if の有無だけで決めず、現実との関係、時間、主節の would / could / might、if の代用表現を順番に確認します。

まとめ

as if / as though は、様子をたとえる表現です。

仮定法の過去形と had p.p. は、単純に現在か過去かではなく、主節の時点と同時か、それより前かで判断します。

そのうえで、現実と違う・疑わしいなら仮定法、実際にそうかもしれないなら直説法を使います。


この章の進行

次は、仮定法の中でも without / but for / otherwise を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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