【英文法 第2章】時制の一致とは?主節が過去のときに従属節がどう変わるかを整理する

目次

導入

時制の一致とは、主節の動詞が過去形になったとき、従属節の動詞もそれに合わせて過去方向へずれる現象です。

たとえば I think that he is honest. は、I thought that he was honest. になります。

ただし、いつでも機械的に過去形へ変えるわけではありません。一般的真理・現在も変わらない事実・歴史上の事実などでは、現在形が残ることがあります。

この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。

  1. 単元の中心イメージ — その時制をどう見るか
  2. 基本用法(時制の一致の概要) — まず押さえる形と意味
  3. 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
  4. 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
  5. よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形

単元の中心イメージ

時制の一致の中心イメージは、話した時点を基準にして従属節の時制をずらすことです。

主節が現在なら従属節はそのまま。主節が過去なら、従属節は過去方向へ一段ずれるのが基本です。

直接の内容 主節が現在 主節が過去
he is busy I think he is busy. I thought he was busy.
he will come She says he will come. She said he would come.
he has finished I know he has finished. I knew he had finished.
he can swim I think he can swim. I thought he could swim.

基本用法(時制の一致の概要)

主節が過去なら従属節も過去方向へ

think, say, know, believe, tell などの後ろに that 節が来るとき、主節が過去なら従属節の時制も過去方向へ移ります。

現在形は過去形へ、will は would へ、can は could へ、現在完了は過去完了へ変わります。

I think that he is right.
私は彼が正しいと思います。
I thought that he was right.
私は彼が正しいと思いました。

現在完了は過去完了へ

He has finished the work. という内容を、過去に知っていた・言った場合は had finished になります。

主節の過去時点から見て、それより前に完了していたことを表すからです。

I know that he has finished the work.
私は彼が仕事を終えたことを知っています。
I knew that he had finished the work.
私は彼が仕事を終えていたことを知っていました。

応用例と判別のコツ

一般的真理は現在形が残る

一般的真理やことわざ、今も変わらない事実は、主節が過去でも現在形が残ることがあります。

The teacher said that the earth goes around the sun. は、地球が太陽の周りを回ることが今も成り立つため現在形です。

Our teacher said that water boils at 100 degrees Celsius.
先生は、水は100度で沸騰すると言いました。
He said that honesty is important.
彼は、正直さは大切だと言いました。

現在も続く事実を強調すると現在形もありえる

He said that he was busy. は、彼がその時忙しかったという通常の時制の一致です。

He said that he is busy. と言うと、彼が今も忙しいことを話し手が意識している感じになります。ただし、試験では基本形として was を選ぶ場面が多いです。

時制の一致は機械的な変換ではない

時制の一致では、主節が過去になると従属節も過去方向へずれるのが基本です。しかし、これは単なる機械的な置き換えではありません。過去の発言・思考の時点から見て、その内容がどう位置づけられるかを表しています。

I thought he was honest. は、思った時点で彼が正直だと判断していたという意味です。現在も正直だと話し手が強く意識するなら I thought he is honest. のように現在形が残ることもありますが、試験では基本形として was を押さえます。

I think he is honest.
現在の判断。
I thought he was honest.
過去の時点での判断。

助動詞も過去方向へずれる

時制の一致では、一般動詞だけでなく助動詞も変化します。will は would、can は could、may は might になります。

She said that she would help me. は、発言時点では will help だった内容を、過去の said に合わせて would help にした形です。助動詞の変化は話法問題でも頻出です。

She says that she will help me.
現在の発言なので will。
She said that she would help me.
過去の発言なので would。

一般的真理は現在形が残る

The teacher said that water boils at 100 degrees Celsius. のように、一般的真理は主節が過去でも現在形が残ります。

これは、先生が言った時点だけでなく、現在も変わらず成り立つ内容だからです。時制の一致の例外として、ことわざ・科学的事実・普遍的な内容を押さえておきましょう。

大学受験で問われる重要ポイント

  • 主節が過去なら従属節は過去方向へずれるのが基本
  • will は would、can は could、may は might へ
  • 現在完了は過去完了へ
  • 一般的真理・ことわざは現在形が残る
  • 歴史上の事実は過去形のまま扱う
  • 現在も続く事実を強調すると現在形が残る場合がある

よくある間違い

間違い 1

誤りI thought that he is honest.
正しくはI thought that he was honest.
理由基本的な時制の一致では was にします。

間違い 2

誤りShe said that she will help me.
正しくはShe said that she would help me.
理由主節が過去なので will は would になります。

間違い 3

誤りThe teacher said that the earth went around the sun.
正しくはThe teacher said that the earth goes around the sun.
理由一般的真理なので現在形が自然です。

理解を固める確認問題

最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、どの時制を選ぶべきかを自分で一度考えてみてください。

Q1. 時制の一致とは?
主節が過去のとき、従属節の時制が過去方向へずれることです。
Q2. will は時制の一致で何になる?
would になります。
Q3. 一般的真理はどうなる?
主節が過去でも現在形が残ることがあります。
迷ったら:日本語訳だけで選ばず、基準時・期間表現・文の中での役割を確認します。

まとめ

時制の一致は、主節の過去時点に合わせて従属節の時制をずらすルールです。

ただし、一般的真理や現在も続く事実では現在形が残ることがあるので、機械的にすべて過去形にしないようにしましょう。


この章の進行

次は、時制の中でも 時・条件の副詞節 を整理します。


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この記事を書いた人

予備校講師・大学受験英語指導。TOEIC990点・英検1級。偏差値50〜60帯の受験生が英文法・英文解釈・英作文の力を体系的に身につけられるよう、問題解説を中心に発信しています。

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