導入
時制の一致とは、主節の動詞が過去形になったとき、従属節の動詞もそれに合わせて過去方向へずれる現象です。
たとえば I think that he is honest. は、I thought that he was honest. になります。
ただし、いつでも機械的に過去形へ変えるわけではありません。一般的真理・現在も変わらない事実・歴史上の事実などでは、現在形が残ることがあります。
- 主節が過去なら従属節も過去方向へ
- 現在完了は過去完了へ
- 一般的真理は現在形が残る
- 現在も続く事実を強調すると現在形もありえる
基本
時制の一致の中心イメージは、話した時点を基準にして従属節の時制をずらすことです。
主節が現在なら従属節はそのまま。主節が過去なら、従属節は過去方向へ一段ずれるのが基本です。
| 直接の内容 | 主節が現在 | 主節が過去 |
|---|---|---|
| he is busy | I think he is busy. | I thought he was busy. |
| he will come | She says he will come. | She said he would come. |
| he has finished | I know he has finished. | I knew he had finished. |
| he can swim | I think he can swim. | I thought he could swim. |
主節が過去なら従属節も過去方向へ
think, say, know, believe, tell などの後ろに that 節が来るとき、主節が過去なら従属節の時制も過去方向へ移ります。
現在形は過去形へ、will は would へ、can は could へ、現在完了は過去完了へ変わります。
現在完了は過去完了へ
He has finished the work. という内容を、過去に知っていた・言った場合は had finished になります。
主節の過去時点から見て、それより前に完了していたことを表すからです。
判別のコツ
一般的真理は現在形が残る
一般的真理やことわざ、今も変わらない事実は、主節が過去でも現在形が残ることがあります。
The teacher said that the earth goes around the sun. は、地球が太陽の周りを回ることが今も成り立つため現在形です。
現在も続く事実を強調すると現在形もありえる
He said that he was busy. は、彼がその時忙しかったという通常の時制の一致です。
He said that he is busy. と言うと、彼が今も忙しいことを話し手が意識している感じになります。
ただし、試験では基本形として was を選ぶ場面が多いです。
時制の一致は機械的な変換ではない
時制の一致では、主節が過去になると従属節も過去方向へずれるのが基本です。
しかし、これは単なる機械的な置き換えではありません。
過去の発言・思考の時点から見て、その内容がどう位置づけられるかを表しています。
I thought he was honest. は、思った時点で彼が正直だと判断していたという意味です。
現在も正直だと話し手が強く意識するなら I thought he is honest. のように現在形が残ることもありますが、試験では基本形として was を押さえます。
助動詞も過去方向へずれる
時制の一致では、一般動詞だけでなく助動詞も変化します。will は would、can は could、may は might になります。
She said that she would help me. は、発言時点では will help だった内容を、過去の said に合わせて would help にした形です。
助動詞の変化は話法問題でも頻出です。
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
まとめ
時制の一致は、主節の過去時点に合わせて従属節の時制をずらすルールです。
ただし、一般的真理や現在も続く事実では現在形が残ることがあるので、機械的にすべて過去形にしないようにしましょう。
この章の進行
- ← 前の記事:未来進行形・未来完了
- 英文法カテゴリに戻る
- 次の記事:時・条件の副詞節 →
次は、時制の中でも 時・条件の副詞節 を整理します。
関連する章
関連記事(実践編)
- 英文解釈:時制のズレを読む|過去完了と時制の一致
- 英文解釈:having done・to have done の読み方|準動詞の中の時制のズレ
- 英作文:日本人がやりがちな英作文ミス総点検|冠詞・単複・時制
文法の知識を定着させるには、繰り返しが大切です。1回5問・約3分で、今日学んだ内容を確認できます。
