導入
話法は、誰かの発言をそのまま伝えるか、自分の文に組み込んで伝えるかを扱う単元です。
直接話法では引用符の中に発言をそのまま置きます。間接話法では that 節や疑問詞節に直して、時制・代名詞・副詞句を調整します。
時制の一致とセットで問われるため、第2章の時制の仕上げとして必ず押さえておきたい内容です。
この記事では、文法事項そのものを順番に整理します。流れは次の通りです。
- 単元の中心イメージ — その時制をどう見るか
- 基本用法(話法と時制の概要) — まず押さえる形と意味
- 応用例と判別のコツ — 入試で迷いやすい使い分け
- 大学受験で問われる重要ポイント — 整序・空所補充・読解で見る場所
- よくある間違い — 日本語訳に引っ張られやすい形
単元の中心イメージ
話法転換の中心は、発言を話し手の現在位置から言い直すことです。
そのため、主節が過去なら時制が過去方向へずれ、I / you などの代名詞や today / yesterday などの時を表す語も文脈に合わせて変わります。
| 直接話法 | 間接話法 | ポイント |
|---|---|---|
| I am busy. | he was busy | 現在形 → 過去形 |
| I will help you. | she would help me | will → would / 代名詞変更 |
| I have finished it. | he had finished it | 現在完了 → 過去完了 |
| Do you like English? | if I liked English | 疑問文語順にしない |
| Open the door. | told me to open the door | 命令文 → to 不定詞 |
基本用法(話法と時制の概要)
平叙文は that 節にする
普通の文を間接話法にするときは、say / tell などの後ろに that 節を置きます。that は省略されることもあります。
主節が過去なら、従属節の時制は時制の一致で過去方向へ移ります。
疑問文は ask + if / whether / 疑問詞
Yes / No で答える疑問文は if または whether を使います。疑問詞を含む疑問文は、その疑問詞を残します。
注意点は、間接疑問文では語順が S + V になることです。do / does / did は普通消えます。
応用例と判別のコツ
命令文は tell / ask + O + to do
命令文を間接話法にするときは、tell / ask / order + 人 + to do の形にします。
否定命令文なら not to do です。to not do も文法的には見ますが、受験では not to do を基本形として押さえます。
時・場所の副詞も変わる
直接話法の now, today, yesterday, tomorrow, here などは、間接話法では文脈に合わせて変わります。
典型的には now → then, today → that day, yesterday → the day before, tomorrow → the next day, here → there です。
話法転換は「そのまま訳す」作業ではない
直接話法は、発言を引用符の中にそのまま置きます。間接話法は、その発言を自分の文の中に組み込みます。そのため、時制・代名詞・時や場所を表す語句を、現在の文脈に合わせて調整します。
He said, "I am busy." を He said that I was busy. としてはいけません。I は発言者の he に対応するので、He said that he was busy. になります。
疑問文は語順が普通に戻る
間接疑問文では、疑問文の語順をそのまま残しません。Where do you live? は where I lived のように S + V の語順になります。
This is why She asked me where did I live. が誤りになります。疑問詞は残しますが、語順は平叙文に戻す。この処理は話法だけでなく、名詞節全般で重要です。
命令文は to 不定詞で処理する
命令文を間接話法にするときは、tell / ask / order + 人 + to do の形にします。否定命令文なら not to do です。
Open the window. は told me to open the window、Don't be late. は told me not to be late になります。命令文を that 節にしない点に注意してください。
大学受験で問われる重要ポイント
- 平叙文は that 節にする
- Yes / No 疑問文は if / whether を使う
- 疑問詞疑問文は疑問詞を残し、語順は S + V
- 命令文は tell / ask + O + to do
- 否定命令文は not to do
- 時制・代名詞・時や場所の副詞を文脈に合わせて変える
よくある間違い
間違い 1
間違い 2
間違い 3
理解を固める確認問題
最後に、この単元で迷いやすい判断ポイントを確認します。答えを開く前に、どの時制を選ぶべきかを自分で一度考えてみてください。
Q1. Yes / No 疑問文の間接話法で使う語は?
Q2. 間接疑問文の語順は?
Q3. 命令文の間接話法は?
まとめ
話法転換では、発言をそのまま写すのではなく、話し手の立場から言い直します。
時制の一致、代名詞、語順、to 不定詞、時や場所の副詞をまとめて確認することが大切です。
この章の進行
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次は、時制の中でも 時制まとめ を整理します。